先日、アロマトリートメントのお客さまが
「気持ちよかった。寝ていました。
先週も他のところでアロマ受けたんですけど痛くって。
翌日あちこち痛みがあったんです」
とおっしゃってました。
「強い圧」でガンガン施術しているセラピストを多く見ます。
私からすると、筋肉を傷つけているなと思うくらいに。
でも強くする気持ちも分かるんです。
私も長年セラピストをしていて、いろんなところで勤務をしたから。
スタッフが何人もいる店舗型のマッサージサロンでは
強圧を求めるお客さまが多いのです。
セラピストも「そんなに強くする必要はない」と分かっているんですが
「もっと強くしてください」という希望がとても多い…
そして強さが足りないとそれが「クレーム」になるんですね…
リラクゼーションサロンは治療をする整骨院などと違って
リラックスしていただくことが目的です。
治療でそんなに強いマッサージを受けた事はないと思いませんか?
そう、そんなに本来は強い圧は必要じゃないんです。
逆に身体に負担になります。
また強さを求めてよくマッサージを受けるお客様ほど
身体が硬いことが多いです。
身体は強い圧に対してガードしちゃうんですよね…
それって本末転倒ですよね。凝って硬いからサロンに行くのに。
脳が刺激を求めてるんです…ほぐす事よりも刺激の強さを…
そうするともう強ければいいという状態になり硬さは取れません。
お客さまもセラピストもエスカレートしていて
強もみサロンが本当に多いなと感じます。
「北風と太陽」という童話があります。
旅人が着ているコートを脱がせられるか、北風さんと太陽さんが競争するお話。
北風さんは風を強く吹かせて脱がそうとします。
でも旅人は寒いわけですから脱ごうとはしません。
太陽さんは旅人を暖かく照らします。
そうすると旅人はコートを脱いだというお話。
硬く鎧のようになっている私たちの身体もそうです。
暖かく優しく緩めることで、筋肉がほぐれていきます。
また「気持ちいい」「寝てしまった」という時の脳の状態は非常にリラックスしています。
脳は私たちの身体の司令塔。
その脳がリラックスしているのですから、身体もリラックスして緩むわけです。
でも撫でられてるくらいに弱いのもストレス…と感じる方も多いかと思います。
実は私もこの仕事を始める前は強いマッサージが好きだったので
弱すぎてストレスという気持ちも分かります。
なので当サロンでは
「ほどよく圧や強さもあるけど寝ちゃうくらい気持ちいい」
いわゆる「いたきもちいい」圧を推奨しています。
身体を緩めると心も緩みます。
心と身体は一心同体。
寝ちゃうほどの気持ちいい圧で身体と心をほぐしましょう。