「肌は擦ってはダメって聞いたんですけど・・・」施術の際、聞かれましたが(カッサを使うことで勘違いされたようですが…)・・・
擦ってはいません。肌と筋肉をずらすようにして筋肉の膜を伸ばしているんです。膜を引き伸ばすことにより内部を陰圧にし、間質液を引き込んでいるのです。
皮下と筋肉に間には、コラーゲンから成る繊維組織(ファシア)があってその隙間を間質液が覆っています。間質液は栄養や酸素のほか様々情報を器官とやりとりする重要な液体成分です。ファシアは器官と器官の隙間を体の隅々まで張り巡らしています。それを覆う間質液が、低下したり粘性が高まると、筋肉の収縮力が悪くなったり、関節付近の靭帯や関節付近の不調が続いたりします。
お顔まわりで言えば、ファシアの不調は、皺の原因、皮下の基底層部分の乱れにつながります。肌表面の上皮組織を擦り傷がつけば肌荒れの原因になることが考えられますが、ファシアの不調をそのままにしておいては、人体外部の強制力でもなければ、自然治癒は見込めません。ファシアリリースは、個人個人が持つヒトの自然治癒力を前提とした方法です。
擦るということと膜を伸ばすということは全く違いますので、どうぞご安心くださいませ。
*体にはファシアリリース専用のMYORUB®を使用しておりますが、お顔まわりは肌触りのよいカッサを擦るのではなく皮下を伸ばすように使用しております。