腰痛の改善には座り姿勢が重要(2025年02月27日 09時00分) 治療院 春の風

腰痛は現代社会で多くの人が抱える悩みの一つです。特にデスクワークや長時間の車の運転など、座っている時間が長い人に多く見られます。腰痛の原因はさまざまですが、日常生活での座り姿勢が大きく関係していることはあまり知られていません。正しい座り姿勢を意識することは、腰痛の予防や改善に重要な役割を果たします。

まず、悪い座り姿勢は腰に大きな負担をかけます。猫背や前かがみの姿勢では、骨盤が後ろに傾き、腰椎(腰の骨)に余分な圧力がかかります。この状態が続くと、腰の筋肉や椎間板に負担が蓄積し、痛みの原因となります。また、長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、筋肉のこわばりや疲労感が増すことも腰痛を引き起こします。

一方で、正しい座り姿勢を保つことは腰への負担を軽減し、腰痛の予防につながります。正しい姿勢とは、骨盤を立てた状態で背筋を伸ばし、耳・肩・腰が一直線になるように座ることです。椅子に深く腰掛け、足裏を床にしっかりつけることで、体の重心が安定します。また、腰への負担を減らすために、クッションや腰当てを使用するのも効果的です。

さらに、長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。1時間ごとに立ち上がって軽いストレッチや歩行を行うことで、血流の改善や筋肉の緊張を和らげることができます。デスクワーク中は、デスクの高さや椅子の位置を調整し、自分の体に合った環境を整えることも腰痛の予防に役立ちます。

腰痛は日常生活のちょっとした工夫で改善できる場合が多く、特に座り姿勢の見直しはその第一歩となります。正しい座り方を意識し、適度に体を動かす習慣を身につけることで、腰への負担を減らし、快適な生活を送ることができるでしょう。