前回、質の良い睡眠がどんなものかお伝えしましたが、そもそも睡眠が足りてないとなると、どんな影響があるのでしょうか?
体にとって休憩が必要なように、脳にも休憩が必要です。
睡眠は脳を休ませる事ができる唯一の方法で、寝ている間に運動機能や記憶の定着、また細胞のターンオーバーを促進する成長ホルモンの分泌や、嫌な記憶の消去などあらゆる処理が行われているので、【脳のクリーニング】と言われています。
この大事な時間が不足すると‥
思考力や集中力、決断力、コミュニケーション力を司る脳の前頭前野という部分にダメージを受けます。
これらはすべて仕事においてもスポーツにおいても必要ですので、これらの能力が低下するとあらゆるパフォーマンスが低下してしまうと言えそうです。
では具体的にはどれぐらいの睡眠時間が理想なのか。
諸説あるようですが、最近の研究では7.5時間くらいが良いとされています。
6時間以下の睡眠では、運動技能は向上しなかったという研究報告があるそうです。
勉強にしろスポーツにしろ、寝る間を惜しんで勤しむよりは、とっとと寝てしまうほうがかえって記憶や技能が向上するなんて、多くの人には朗報といえるのではないでしょうか?
とはいえ現代人はみなそれぞれの事情があり忙しい、それが理想と分かってはいてもなかなか夜7.5時間も睡眠時間を取れないという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は諦めるしかないのでしょうか??