当店には腸もみとヘッドケアをセットにした【脳腸相関セラピー】というメニューがあります。
これは、脳の状態と腸の状態が相互に影響を及ぼし合っているという事から、その双方ともケアする事でより効率よく自律神経の働きを活発にするという目的の構成になります。
では、脳と腸はどのように影響を及ぼし合っているのでしょうか。
たとえば、過度な緊張やストレスを感じるとお腹が痛くなったり、ゆるくなったりした経験がある方は多いと思います。
また、旅先などでは、気分としては楽しくリフレッシュしていても、普段の生活リズムと環境が異なる事で無意識的にストレスを感じ、それが便秘につながる方もいます。
このような脳から腸への影響は、経験上なんとなくイメージがつきやすい方も多いと思いますが、反対に腸から脳への影響としてはどんなものがあるでしょうか。
腸には、有害なものを体内に取り込まないようにするバリア機能が備わっていますが、腸内環境が乱れてこのバリア機能が低下すると、有害物質を排除しきれず体内に入り込み、それが血液を通して脳に伝わるので、記憶力や判断力の低下、睡眠障害につながることがあります。
また、感情の安定に必要なセロトニンという物質は脳と腸の両方から分泌されますが、脳で分泌されるセロトニンの量は全体の10%程度で、そのほとんどが大腸から分泌されているという事が分かっています。
なので安眠や心の安定には、腸内環境が整っている事が不可欠という事になりますね。
こうした事から、脳と腸には密接な相互関係があると言われています。
最近では、腸内環境が脳だけではなく腎臓の疾患の進行具合に影響を及ぼす事が分かってきて、【腸腎相関】という言葉も聞かれるようになってきました。
人間の免疫機能を担う免疫細胞のおよそ70%は腸に存在すると言われています。
腸内環境を整える事は、メンタル面も含め健やかに過ごすためにとても大切である事という事が言えそうですね(^^)