肩こりや頚こりは、
日本人の国民病とも言えるかと思います。
全国10万人の調査で、肩こり、頚こりを抱えている人は
72.5%にも及んだというデータがあります。
(2021年 一般社団法人日本リカバリー協会)
皆さんはこんな経験はありませんか?
◆肩こり・頚こりが長期化している
◆デスクワークで肩・首こりや眼精疲労が気になる
◆ほぐしてもまた元に戻る
◆ストレートネックと言われたことがある
◆強く押しても満足できないぐらい固まっている
◆背中全体がガチガチになっている
◆運動不足だと感じる
◆体の疲労が抜けない
肩や首の凝りが起きる原因には、
長期化した身体の歪みや、
長時間同じ姿勢での作業による
血行不良が大きく関与します。
ほぐしてもほぐしても、
このような血行を悪くする
身体の癖が改善していないと、
いつも同じ筋肉が、捻れたり圧迫されたりし、
その場所にある血管にも同じ様な負担が加わることで、
凝りがまた何度もぶり返します。
さらに硬くなった筋肉や、
たまった老廃物などの刺激により
その場所にある末梢神経がダメージを受けると、
神経自体が脳に痛みやしびれを伝え、
凝りをさらに辛く根深くし、
ときに痺れや異常感覚を伴うこともあります。
その様な状態は、
神経が筋肉自体の動きも制限することになるため、
血管や神経の圧迫をさらに強め、
凝りの負の循環を強めていくのです。
肩凝り、頚凝り、
そのほか眼精疲労、腰の凝りなど、
いずれも長期で慢性化しているときには
この様な血管や神経を刺激する
筋肉や筋膜の捻れ、圧迫を解消する必要があります。
そのためには、
肩や頚の凝り自体をまずは丁寧にほぐしていくと同時に、
肩や頚の付け根にあたる、
肩甲骨、鎖骨、胸部、肋骨の後ろ側
などの動きを入念に出していくことが大事です。
肋骨や鎖骨1本の固まりが、
背中や頚の動きに影響します。
また、肩甲骨まわりは、
どこも凝りを感じやすく、
姿勢不良にも影響しやすい場所ですが、
肩甲骨の中でも、本当に凝りに影響している
ピンポイントの要所は限られています。
要所を捉えると、
そこを中心に筋膜の癒着(ゆちゃく)がほつれるように
肩頚全体がほぐれ楽になる感覚が得られます。
また、更にそこにヘッドスパをセットで行なうと、
頭と体が繋がり、より自然な血流が促されていきます。
血流は、体の筋肉をめぐるだけでなく、
脳や眼などの神経の循環も促します。
特に、眼の神経の血流改善により、
視神経の機能回復もしやすくなると、
眼精疲労の解消に繋がっていきます。
また、体の筋肉を支配する神経の血流に働きかけると、
それは、痺れや痛みを伴うような酷いこりの解消に繋がります。
”こり”とは元々医療用語ではなく、
従来から、経験則による様々な介入がなされてきました。
多くの方にとって悩みの根が深い反面で、
病気として扱われていないために
その場しのぎの介入となることが
とても多いと感じています。
未病という観点でも
凝りはとても大事な身体のサイン。
解消して普段の生活をより楽にしたり
仕事のパフォーマンスを取り戻したり
するためにも、科学的に"こり"の状態を捉え、
克服していくことが大事だと思います。