「学校に行きなさい」だけでは解決しないことがあります。
最近は、起立性調節障害や不登校のご相談をいただくことが増えています。
ただ、僕ら世代からすると、正直なところ昔はなかなか理解しにくい症状だったと思います。
「朝起きられない」
「学校の時間になるとしんどくなる」
「昼からは元気」
「ゲームはできる」
そんな様子を見ると、
「サボってるんじゃないか?」
「夜更かししてるからじゃない?」
「気持ちの問題では?」
そう思ってしまう保護者の方がいるのも無理はないと思います。
実際、僕自身も、自分の子どもが起立性調節障害になったわけではありません。
でも、たくさん勉強し、多くの患者さんを診させていただく中で、
「これは単純な怠けでは説明できない」
そう感じるようになりました。
もちろん、不登校の子ども全員が起立性調節障害というわけではありません。
生活習慣の乱れが強い子もいます。
ゲームやスマホ中心になっている子もいます。
学校以外では元気な子もいます。
だから、「全員が病気」というわけでもないと思っています。
ただ、本当に身体がしんどくて動けない子がいるのも事実です。
実際に来られる子どもたちを見ていると、
・顔色が悪い
・呼吸が浅い
・首やお腹がガチガチ
・立っているだけでしんどそう
・食欲がない
・頭痛や吐き気がある
・朝になると身体が動かない
・頭が重そう
そんな状態の子も少なくありません。
これは単なる「気合い不足」ではなく、自律神経の乱れや、身体がずっと緊張状態になっていることが関係している場合があります。
最近の子どもたちは、
・スマホやゲーム
・運動不足
・睡眠不足
・人間関係のストレス
・情報過多
・将来への不安
など、常に脳や身体が休まりにくい環境にいます。
すると身体は、無意識に「防御モード」に入ります。
身体に力が入り、
呼吸が浅くなり、
血流や胃腸の働きが低下し、
疲れが抜けにくくなる。
そんな状態が続けば、朝に起きられなくなったり、学校へ行くエネルギーが出なくなることもあります。
だからといって、「学校へ行かなくていい」と簡単に言いたいわけではありません。
学校へ行くことで得られる経験や、人との関わりが大切なのも事実です。
ただ、身体が限界の状態の子に、
「頑張れ」
「行きなさい」
「甘えるな」
だけを伝えても、余計に追い込んでしまうことがあります。
当院では、保護者の方にもよくお話しします。
「施術で身体は元気になっていくと思います。でも、学校へ行けるかどうかは別問題です」と。
学校へ行くには、身体だけではなく、
・気持ち
・自信
・学校環境
・友人関係
など、いろいろな要素が関係します。
でも、まず身体が元気にならないと、前向きな気持ちすら出てきません。
朝しんどそうにしている子どもを見るのは、親として本当につらいと思います。
だからまずは、
「起きられる」
「食べられる」
「笑顔が出る」
「外へ出られる」
そんな状態を目指していく。
すると少しずつ、
「学校行ってみようかな」
「友達に会いたいな」
そんな気持ちが出てくる子もいます。
実際、“行きたくて行けない子”は、身体が元気になってくると、自分から動き始めることが多いです。
僕たちにできるのは、無理やり学校へ行かせることではなく、
「動けるエネルギーを取り戻せる身体に近づけること」
だと思っています。
起立性調節障害や不登校は、とても難しい問題です。
だからこそ、
「怠け」
「甘え」
だけで片付けず、
まずは身体と心、両方の状態を見てあげることが大切なのではないでしょうか。
1人で悩まずに、ご相談くださいね(^_-)-☆

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