クセの積み重ねが、知らないうちに背骨をゆがめている
私たちの体は、毎日の動作や姿勢の積み重ねで少しずつ形を変えていきます。日中の生活で背骨や骨盤に負担をかけ、それを夜の睡眠でリセットできていれば大きな問題にはなりません。ところが、現代人の多くは「休むことでリセットできない生活習慣」によって、歪みを深めてしまっているのです。
⸻
日中の活動で生まれる歪み
長時間のデスクワーク、スマホを見るときの前かがみ姿勢、立ち方や歩き方のクセ――これらはすべて体に偏った負担を与えます。
本来、背骨や筋肉はバランスを取りながら体を支えるのですが、同じ姿勢や動きを繰り返すことで筋肉の緊張が偏り、やがて背骨が少しずつ引っ張られるように歪んでいきます。
⸻
寝ている間にリセットできない理由
人間の体は、睡眠中に筋肉をゆるめ、歪んだバランスを整えようとします。ところが睡眠の質が悪かったり、浅い眠りが続くと、この「自然のリセット機能」が働きにくくなります。
結果として、日中に生じた歪みがそのまま残り、翌朝も体が重い、こりが取れない、といった不調につながってしまうのです。
⸻
寝ている環境が歪みを悪化させる
さらに見落としがちなのが「寝具や寝姿勢」。
柔らかすぎるマットレスや高さの合わない枕で寝ていると、背骨や首が不自然に曲がったまま固定され、歪みが悪化します。特に首や腰は繊細な部分なので、合わない寝具を使い続けるだけで慢性的な痛みや不快感が生まれることも少なくありません。
「朝起きると余計に疲れている」「腰が痛い」という方は、寝ている間に背骨が休めていないサインかもしれません。
⸻
自分でできる!歪みセルフチェック
次の項目にいくつ当てはまりますか?
⬜︎ 朝起きた時に腰や首がこっている
⬜︎ 寝ても疲れが取れず、だるさが残る
⬜︎ 横向きでないと眠れない
⬜︎ 朝起きたとき、肩や腕がしびれていることがある
⬜︎ 枕を二つ折りにして寝るクセがある
⬜︎ ベッドや布団の一部がヘタっていて体が沈む
2つ以上当てはまる方は、寝ている間に歪みをリセットできていない可能性があります。
⸻
歪みは知らないうちに進行する
怖いのは、歪みが少しずつ蓄積していくため、自分では気づきにくいということ。気づいた時には肩こりや腰痛だけでなく、自律神経の乱れによる不眠や内臓の不調にもつながっていることがあります。
日中の姿勢やクセを意識することはもちろんですが、夜の睡眠環境を整えることも「歪みリセット」には欠かせません。
ご興味のある方はぜひ一度るりはなにご相談下さい。
次回は、背骨の歪みと自律神経の関係について、さらに深く掘り下げてお伝えします。



おすすめコース
おすすめコース