「なんだか頭が重い」「古傷がうずく」「理由もなく気分が沈む」——
そんな不調を感じるたびに、「私の体、どうしちゃったんだろう」と自分を責めていませんか?
でもそれ、あなたのせいだけではないかもしれません。
天気のせいかもしれないんです。
実は9月1日は「二百十日(にひゃくとおか)」と呼ばれる特別な日。立春から数えてちょうど210日目にあたり、昔から台風が来やすい時期として、農家の方々が収穫前の作物を守るために特に警戒してきた"厄日"なんです。八朔(8月1日)、二百二十日(9月11日頃)と並んで「三大厄日」とも呼ばれ、昔の人々はこの時期の天候の乱れを、経験則として肌で知っていました。
え、そんな昔からの言い伝えがあったんだ…と驚かれた方も多いのではないでしょうか。実はこの時期の不調、単なる「気のせい」や「疲れ」ではなく、「気圧の変化」が引き金になっていることが科学的にもわかってきています。
中医学の視点で見てみましょう。気圧が急激に下がると、体の中に「水毒(すいどく)」と呼ばれる余分な水分や湿気が滞りやすくなります。この「水毒」は血流やリンパの流れを妨げ、自律神経のバランスを崩す原因に。結果として、頭痛・古傷や関節の痛み・倦怠感・気分の落ち込みといった、いわゆる「気象病」の症状として体に現れてくるのです。特に女性は男性よりも自律神経が揺らぎやすく、この時期に不調を訴える方が多い傾向にあります。
そして神道の世界でも、二百十日は特別な意味を持つ日です。各地の神社では「風鎮祭(ふうちんさい)」という、暴風や台風の被害から農作物と人々の暮らしを守るためのお祭りが、古くから今日まで受け継がれてきました。目に見えない自然の脅威と向き合い、それを鎮め、和らげようとしてきた先人たちの知恵と祈り。それは、今を生きる私たちの「原因のわからない不調」と向き合うヒントにもなるのではないでしょうか。
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