この仕事をするようになってから、「鍼って何に効くの?」「鍼を刺したら何が起こるの?」というようなご質問をよくいただきます。
今回は、私の理解の範疇で、現代医学的な観点を中心にお答えしたいと思いますので、お付き合い下さい。
①血流の改善:筋膜など体のいたるところに存在する、ある受容器(センサー)を刺激すると、その場所の血管が拡張し、血流が増加することが分かっています。これを「軸索反射」といいます。
疲労や、同じ姿勢を続け過ぎることによる筋肉の過緊張状態など
↓
血管が圧迫されてその場所への血流が滞る
↓
新しい血液が不足すると、体内で痛みを感じさせる(警告する)物質が分泌される
↓痛みが強いと
交感神経が緊張し、ますます血管を収縮させる
↓
血流が減少してさらに痛み物質が分泌される
という負のスパイラルに陥ることがあります。
ゆえに、血流が滞っている場所の血流を改善させることは非常に重要な施術目的の一つです。
ちなみに東洋医学では、この状態を「不通則痛(ふつうそくつう:通じざればすなわち痛む)」と言います。昔の人々もこのメカニズムに気づいていたというところに驚かされます。
鍼は体に刺入できるので、グリグリ強く押すなどしなくても、体表から深部まで、ねらった深さでその反応を起こさせることができます。
これが1つ目のメカニズムです。
鍼の効果はまだ幾つかありますが、長くなるので続きは次回以降にお話させていただきます。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
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