前回の続きです。
あくまで私の理解の範疇ですので、ご了承ください。
②鎮痛:鍼で体の組織に小さな傷をつけると、その付近に鎮痛物質が分泌されます。また、ある受容器に一定の刺激が入ると、脳幹から局所に向かって鎮痛物質が分泌されます。
加えて、①でお伝えした、血流改善も鎮痛作用の一つと言えます。
③消炎:炎症は、傷ついた組織が修復されるためには必要な過程です。しかし、炎症が周囲の健康な組織を傷つけて治りが遅くなるのを防ぐために行います。
☆誘導作用:患部の余分な血流を周囲へ誘導して散らします。
④免疫活性:患部を少し傷つけると、体はそこを修復しようと免疫にかかわる細胞を活性化させて集めます。すると患部の新陳代謝が活発になり、治りを早めます。
⑤自律神経調整:鍼で体表を刺激すると、副交感神経の働きが改善され(体性自律反射)、ON・OFFの切り替えもスムーズになります。
☆副交感神経:休息・リラックスモード。内臓の働きが活発になる。血管を拡張させて血流が改善する。
⑥内臓調整:鍼で体表を刺激すると、その場所に応じた内臓の働きが活性化されます(体性内臓反射)。
当院では、体質改善をメインとしたうえで、症状改善のためにこれらを東洋医学的にみて施術を行います。
「刺激する」という言葉を何度か使いましたが、その場所が「ツボ(経穴)」になります。
東洋医学は経験医学ですので、これらのように科学ではいまだ説明がつかない効果や反応があります。そこが東洋医学の魅力でもありますね!
2回に渡って長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
☆肩こり/頭痛/腰痛/膝痛/自律神経/更年期などを鍼灸で改善!
高知市高知駅徒歩5分☆ひのき堂鍼灸治療院