悪夢と栄養不足:睡眠の質を改善する食事と鍼灸(2024年04月15日 13時52分) 鍼灸師 かわなみこうき

あなたはよく悪夢を見てしまうことに悩んでいるのではないでしょうか?
悪夢は心理的なストレスや不安が原因であると考えられがちですが、実は栄養不足も大きな影響を与えている可能性があります。

悪夢と栄養不足の関係を理解するには、まず睡眠の仕組みについて知る必要があります。

睡眠は大きく分けて、**ノンレム睡眠**と**レム睡眠**の二つの段階に分かれます。

ノンレム睡眠は深い眠りの状態で、身体の回復や免疫力の向上に重要な役割を果たします。

レム睡眠は浅い眠りの状態で、夢を見ることが多く、脳の記憶や学習に重要な役割を果たします。


悪夢を見る原因の一つは、**神経伝達物質**のバランスの乱れです。

神経伝達物質とは、脳や神経細胞同士の情報伝達に関与する化学物質のことです。

悪夢は神経伝達物質のバランスの乱れと関連があり、栄養不足はそのバランスを乱す可能性があります。

特にセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンの分泌に影響を与え、それぞれがレム睡眠と関連しています。

これらの神経伝達物質は
・ビタミンB6
・タンパク質
・ビタミンC
・葉酸
・鉄

などの栄養素を原料に合成されます。

これらの栄養素が不足すると、神経伝達物質の合成が低下し、悪夢を見やすくなる可能性があります。

栄養不足を解消するためには、バランスの良い食事、適切な食事のタイミングと量が重要です。

また、鍼灸は神経伝達物質のバランスの乱れを改善し、睡眠の質を高める効果があります。

労宮、百会、失眠、神門、安眠などのツボが睡眠の質を改善するのに役立つとされています。

ただし、効果は個々の体質や状態により異なりますので、鍼灸師に相談することをお勧めします。

鍼灸は、食事や漢方と併用することで、より効果的に悪夢を防ぐことができます。

悪夢が多くて困っている方はぜひご相談ください。