喉が詰まった感覚は、何かを飲み込むときに喉に違和感があるという症状です。
この症状は、喉に異物が詰まっているわけではありませんが、そう感じることから「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれます。
梅核気は、古くから東洋医学で認められている症候で、「気滞」と「湿」が原因とされています。
「気滞」は気の流れが滞り、「湿」は体に水分が溜まる状態を指します。
これらは相互に影響しあい、体にさまざまな不調を引き起こします。
例えば、
・頭痛
・肩こり
・胸のつかえ
・イライラ
・不安
・うつ
・消化不良
・便秘
・下痢
・むくみ
・肥満
・糖尿病
・高血圧
・動脈硬化
などです。
喉の詰まった感覚も、気滞と湿の一つの症状と考えられます。
梅核気は、喉に梅の核が詰まったような感覚で、気滞と湿が喉に溜まると発生します。
特に、ストレスが強いと気滞が生じやすく、喉の筋肉が硬くなり、喉の気の流れが滞ります。
梅核気を解消するためには、気滞と湿を取り除くことが必要で、東洋医学では鍼灸や漢方が有効とされています。
鍼灸では、喉の詰まった感覚を改善するために、気滞と湿を除く効果のあるツボに施術します。
具体的には、以下のようなツボがよく使われます。
-大衝(たいしょう)
-合谷(ごうこく)
-天突(てんとつ)
- 内関(ないかん)
- だん中(だんちゅう):
これらのツボは、指で押すことでも効果が期待できます。
喉の詰まった感覚があるときは、自分で試してみると良いでしょう。
ただし、あまり強く押しすぎないように注意してください。
自分でできることとしては、
・ストレスを減らし
・感情を表現し(ストレス発散)
・喉を温め
・喉を刺激する
ことがあります。
これらは、気滞と湿を取り除き、喉の詰まった感覚を軽減する効果があります。
以上が、梅核気とその解消方法の概要です。
梅核気はストレスと感情の抑圧が原因で起こることが多いため、ストレスを減らし、感情を表現することが重要です。
また、鍼灸や漢方などの東洋医学の治療も効果的です。
喉の詰まった感覚があるときは、自分でできることを試してみるとともに、東洋医学の専門家に相談してみることをおすすめします。
鍼灸に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
喉の詰まった感覚が軽減されると、心も体もスッキリします。