睡眠不足と慢性炎症:その影響と鍼灸による対策(2024年04月23日 13時22分) 鍼灸師 かわなみこうき

忙しい日々の中で、睡眠時間を削ることは珍しくありません。

しかし、その結果として炎症が慢性化し、体調不良を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか。

睡眠不足は体内の炎症反応を悪化させ、慢性疾患のリスクを高めます。

十分な睡眠を取ることで免疫システムが強化される理由は、睡眠中に体が重要な修復と再生のプロセスを行うからです。

具体的には以下のようなことが体内で起こっています:

1. 細胞の修復と再生
2. 免疫応答の強化
3. エネルギーの再配分
4. 炎症の管理
5. メラトニンの分泌ブログ画像
睡眠中には、体は損傷した細胞を修復し、炎症を抑制するための重要なホルモンやタンパク質を生成します。

睡眠中に生成される主なホルモンとタンパク質には以下のようなものがあります:

1. 成長ホルモン
2. コルチゾール
3. プロラクチン
4. 甲状腺刺激ホルモン
5. メラトニン

これらのホルモンは、睡眠中に体の回復と再生を促進し、炎症を抑制するために重要な役割を果たしています。

睡眠は単に休息するだけでなく、これらのホルモンの分泌を促進し、体の健康を維持するための活動的な時間と言えます。


しかし、睡眠不足が続くと、これらの回復プロセスが妨げられ、体内の炎症マーカーが増加します。

これにより、慢性的な炎症状態が引き起こされ、
・心血管疾患
・代謝異常
・免疫機能の低下
・精神健康問題
・認知機能の低下
・内分泌系の問題など
多くの健康問題を引き起こす可能性があります。

これらの問題は、睡眠不足が慢性化することでさらに深刻化する可能性があります。

質の良い睡眠を確保することは、これらの健康問題を予防する上で非常に重要です。

また、鍼灸などの自然療法を取り入れることで、炎症をさらに効果的に抑制することが可能です。

鍼灸は、体の特定のツボを刺激することで、炎症を抑制し、体の自然な治癒力を高める効果があります。

例えば、「合谷」というツボは頭痛や歯痛、ストレスに対する効果があるとされています。

また、「足三里」というツボは消化器系の健康や全体的な体力の向上に役立つとされています。

これらのツボを刺激することで、炎症を抑え、体のバランスを整えることができるのです。

しっかりと睡眠をとって健康維持をしてください。

思うように睡眠不足が解消されない時は、ぜひご相談ください。