腹部の張りで読み解く体のサイン(2024年05月14日 13時33分) 鍼灸師 かわなみこうき

東洋医学では、お腹の張りは体の不調を示す重要なサインとされています。

腹部の張りの位置によって、それぞれ異なる不調を示唆します。

・腹部上部の張りは『心』と関連があり、ストレスや食べ過ぎが原因で生じます。
・左側の張りは『肝』の不調を示し、アルコールや不健康な食生活が原因で現れます。
・お臍周りの張りは『脾』の機能と関連し、不規則な食事や過労が原因で現れます。
・右側の張りは『肺』の問題を示し、呼吸が浅くなったり風邪を引いたりすると現れます。
・腹部下部の張りは『腎』の不調と関連し、睡眠不足や過度なストレスが原因で生じます。


これらの不調に対する対処法として、ツボを利用したセルフケアや生活習慣の改善があります。

具体的なツボとその効果は以下の通りです。
以下のツボに毎日お灸を据えたり、マッサージをすると効果的です。

・腹部上部の張りには「神門」
・左側の張りには「太衝」
・お臍周りの張りには「天枢」
・右側の張りには「尺沢」
・腹部下部の張りには「関元」

がそれぞれ有効です。

ただし、ツボの刺激による改善が見られない場合や、症状が重い場合は、専門の鍼灸師に相談することをお勧めします。

また、日常生活ではバランスの取れた食事、十分な休息、ストレス管理を心がけることも大切です。

健康は、日々の小さな気づきから守られるものです。

お腹の張りを通じて、自分の体と向き合う時間を大切にしましょう。