カッピング:伝統的健康法と効果(2024年05月17日 16時46分) 鍼灸師 かわなみこうき

「カッピング」は古代から伝わる伝統的な健康維持法で、体内の気の流れを改善し、さまざまな不調を和らげることが期待されています。

その起源は明確ではありませんが、古代ギリシャ時代にはすでに知られており、ヒポクラテスが内臓疾患の治療に使用していたとされています。

また、中国では、道教の錬金術師で薬草学者の葛洪がカッピングを最も早くに使ったと記録されており、唐の時代には鍼灸と並んでカッピングが確立され、医学部で教えられていたとされています。

カッピングの効果は、主に血行促進と代謝の向上に関連しています。

カッピングは皮膚に吸引力を加えることで、その部位の血管を拡張し、血流を改善します。
これにより、滞っていた血液が動きやすくなり、酸素や栄養素の供給が促進され、疲労物質の排出が助けられます。

また、血液の流れが良くなることで、体内の代謝が活性化されます。
これにより、筋肉の緊張が和らぎ、疲労回復が促進されるとともに、冷え性やむくみの改善にもつながります。

カッピング後に皮膚がアザのように黒くなる現象は、体内の古い血液や毒素が表面に引き出された結果だと考えられています。
これは、体内の滞った気や血液が体表面に動き出した証拠であります。

ただし、カッピングの効果は個人差があり、専門家の指導のもとで適切に行うことが重要です。

また、皮膚の状態や体質によっては、カッピングが適さない場合もありますので、事前に専門家と相談することをお勧めします。

カッピングは、適切に行えば安全な健康維持法ですが、専門家による指導のもとで行うことが重要です。

もしカッピングに興味がありましたら、ぜひ当院に相談してください。

健康な毎日を送るための一歩として、カッピングが役立つかもしれません。