生理痛の原因と対策:東洋医学と栄養学的アプローチ(2024年05月25日 13時50分) 鍼灸師 かわなみこうき

今日は、生理痛の原因と対策について、東洋医学と栄養学の観点から解説していきます。

東洋医学では、生理痛は

【気滞血お(きたいけつお)】
【冷え】
【気血両虚(きけつりょうきょ)】

の3つの要素によって引き起こされるとされています。


一方、栄養学的には、生理痛は

【マグネシウム】や
【ビタミンB群】

などの栄養素の不足によっても引き起こされることがあります。

これらの栄養素は筋肉のリラックスや神経伝達に重要な役割を果たします。



生理痛の軽減には、これらの要素を理解し、自身の状態に合った対策を見つけることが重要です。

生理痛の原因としての気滞血お、冷え、気血両虚のタイプについて、
それぞれの特徴、悪化する要因、軽減方法、日常生活での対処法、効果的な食べ物を以下にまとめました。


【気滞血お 】
刺すような痛み、生理血に黒い血の塊が見える
ストレス、運動不足
適度な運動、ストレス管理
リラックスを促す活動、規則正しい生活
柑橘類、ハーブ類、ワインや焼酎など気の巡りや血行を改善し体を温める食材


【冷え】
下腹部が冷えて痛む、温めると軽減
寒冷環境、冷たい食べ物や飲み物
温かい飲み物や食べ物、暖房器具の使用
温水浴、足湯、暖かい衣服の着用
根菜類、ショウガ、ニンニク、黒糖など体を温める食材


【気血両虚】
倦怠感、息切れ、肌がかさかさする
睡眠不足、栄養不足
十分な休息、バランスの良い食事
早寝早起き、ストレス軽減、適度な運動
まずは炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく食べること


### 生理痛に効果的なツボ
【気滞血お】
中かん(ちゅうかん)
期門(きもん)
太衝(たいしょう)

【冷え】
関元(かんげん)
三陰交(さんいんこう)
太谿(たいけい)

【気血両虚】
気海(きかい)
足三里(あしさんり)
神門(しんもん)

これらのツボは、生理痛の緩和だけでなく、日常的なストレスや疲労感の軽減にも役立ちます。
ただし、ツボの位置や施術法には個人差があるため、専門家による正確な診断と指導を受けることをお勧めします。

また、これらの情報は一般的なガイドラインであり、実際の治療は専門家と相談の上で行ってください。

お悩みの際にはぜひご相談ください。

健康な毎日を送るために、適切な知識と対策を身につけましょう。