食欲がない、消化がうまくいかない…そんなあなたの悩み、東洋医学は「脾気虚(ひききょ)」と名付けています。
この記事では、その脾気虚とは何か、そしてどうすれば脾の気を充実させ、消化不良や食欲不振を改善できるのかを、わかりやすく解説します。
あなたの健康と食生活を考え直すきっかけになれば幸いです。
◆脾気虚とは?
脾は、東洋医学において「気」を生産し、栄養素を体中に運ぶ重要な役割を担っています。
『脾気虚』とは、この脾の機能が低下し、十分な気を生み出せない状態を指します。
これにより、食欲不振や消化不良、栄養素の吸収不良などが起こります。
これらの症状は、脾が食べ物を適切に変換し、栄養を吸収することができないために起こります。
体の「気」が足りなくなると、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
◆脾の気を充実させる方法
1. 温かい食べ物を選ぶ
2. 規則正しい生活を心がける
3. ストレスを管理する
4. 適度な運動をする
5. 十分な休息を取るブログ画像
脾気虚の改善には鍼灸がとても有効です。
◆脾気虚に対する鍼灸施術
鍼灸は、脾の経絡に鍼を刺したり、お灸を据えたりすることで、脾の機能を改善し、気虚を補う効果があります。
具体的な理由として、以下の点が挙げられます:
・気の流れを調整
・消化機能の改善
・免疫力の向上
・ストレス管理
◆よく使われるツボ
脾気虚(ひきょ)を改善するためには、特定のツボに刺激を加えることが効果的です。
以下は気虚改善に役立つツボの一部です:
・足三里(あしさんり):
効果: 胃、十二指腸の機能を正常化し、食物の栄養を養い、代謝を促進します。また、貧血改善や老廃物排出にも寄与します。
・気海(きかい)
効果: 気海は消化器や血液に関わる脾と、泌尿器や生命力に働きかける腎の両方に影響を与えます。特にお腹周りの症状改善に適しています。
・三陰交(さんいんこう):
効果: 血流をアップし、ホルモンバランスを整えます。特に女性に必要なツボです。
日常生活の改善に加えて、上記のツボに毎日お灸をすると脾気虚の改善が期待できます。
ぜひ試してみてください。
健康な毎日を送るために、自分に合った方法を見つけ、実践していきましょう。