アルコールは中枢神経系に影響を及ぼし、睡眠の質を低下させることが知られています。
アルコールはレム睡眠とノンレム睡眠のバランスに影響を与えることが知られています。
アルコールを摂取すると、睡眠の前半では寝付きが早くなり、ノンレム睡眠が増える一方で、レム睡眠が減少する傾向があります。
しかし、睡眠の後半にはレム睡眠が増加し、睡眠の質が低下し、翌日の疲労感や日中の眠気の原因になることがあります。
また、アルコールは利尿作用が強いため、睡眠中に尿意を感じやすくなり、それが中途覚醒を引き起こす一因となることもあります。
このように、アルコールは睡眠の構造を乱し、質の悪い睡眠につながる可能性があるため、睡眠の質を保つためには適量のアルコール摂取に留めることが推奨されます。
◆レム睡眠: Rapid Eye Movement(急速眼球運動)
-定義: レム睡眠は、急速眼球運動を伴い、夢を見やすい睡眠段階
-特徴: 脳波が活発で、身体はリラックスし、筋肉の緊張はほとんどない
-役割: 記憶の整理や情報の固定に重要
◆ノンレム睡眠
-定義:ノンレム睡眠は、急速眼球運動がなく、身体と脳が休息を取る睡眠段階
-特徴:心拍数や呼吸がゆっくりになり、身体はある程度の緊張を保ちつつ、脳は休息
-役割:ノンレム睡眠は、特に深い段階で成長ホルモンの分泌や免疫力の増強が行われ、身体の回復とエネルギーの再充電に重要
◆睡眠サイクル
-周期:約90分ごとにノンレム睡眠からレム睡眠へ移行し、一晩中繰り返される
-割合:大人の睡眠では、レム睡眠が全睡眠時間の約20~25%を占める
睡眠の質を高めるためには、ノンレム睡眠を十分に確保することが重要です。
睡眠は健康にとって非常に重要な要素であり、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが良い睡眠を取るためには必要です。
睡眠の質を高めるためには、規則正しい生活リズムやリラックスする環境を整えることが推奨されます。
◆中途覚醒
アルコールは中途覚醒を増加させることもあります。
アルコールは体内でアセトアルデヒドに変換されます。
アセトアルデヒドはレム睡眠を阻害し、浅いノンレム睡眠状態が長く続くことがあります。
これにより、睡眠の質が低下し、翌日の疲労感や寝不足感につながることがあります。
鍼灸施術はお酒を辞めたい人をサポートすることができます。
ぜひご相談ください。