自己免疫疾患とリーキーガット:食事と鍼灸による対策(2024年09月06日 11時28分) 鍼灸師 かわなみこうき

この記事では、自己免疫疾患とリーキーガットの複雑な関係を解き明かし、食事と鍼灸を用いた効果的な対策をご紹介します。

◆自己免疫疾患とは何か
私たちの免疫システムが誤って自分自身の組織を攻撃する状態を指します。
通常、免疫システムは体内の異物(細菌、ウイルスなど)を攻撃して排除する役割を果たしていますが、自己免疫疾患ではこのバランスが崩れ、正常な組織を攻撃してしまいます。

具体的な自己免疫疾患には、以下のようなものがあります:
-関節リウマチ
-炎症性腸疾患 (IBD)
-全身性エリテマトーデス
-多発性硬化症 (MS)
-橋本病

◆自己免疫疾患とリーキーガット
自己免疫疾患について説明する際、リーキーガットの説明が重要です。
リーキーガットは自己免疫疾患の発症に関与しているからです。

リーキーガットは、腸内環境が悪化し腸の上皮バリアが低下し、本来腸を透過しない有害物質、未消化物や微生物成分が血液中に漏れ出す状態を指します。

◆自己免疫疾患との関連:
リーキーガットによって体内に入った異物は、全身に影響を及ぼします。
これにより、自己免疫反応が誤作動し、自己免疫疾患の発症を引き起こす可能性があります。
自己免疫疾患は、体内の正常な組織を攻撃する状態であり、リーキーガットがそのトリガーとなることがあります。

◆具体的な症状と関連疾患:
リーキーガットは、うつ病、不安障害、慢性疲労症候群、湿疹、関節痛、アトピーや花粉症、喘息、鬱病、精神疾患、副腎疲労、過敏性腸症候群など、さまざまな疾患と関連があるとされています。
さらに、自己免疫疾患とも関連しています。
リーキーガットの理解は、自己免疫疾患の予防や管理に役立ちます。

◆リーキーガット症候群の原因
グルテン、乳製品,、食物アレルギー、腸内環境の乱れ、感染症、化学物質、薬品、ストレスなど

◆鍼灸の効果
鍼灸は、リーキーガット症候群に関連する炎症を軽減する効果があります。
具体的な作用として、以下の点が挙げられます:

-免疫力の調整
-サイトカインの調節
-ストレス軽減
-血流改善

◆食事改善との併用
鍼灸だけでなく、食事を見直し炎症を最小限に抑えることも重要です。

簡潔にまとめると、鍼灸はリーキーガット症候群において炎症の軽減や免疫調整に効果があり、食事改善と併用することでさらに効果的です。