今日は、東洋医学の視点から「膏肓(こうこう)」というツボについてお話しします。
この名前を初めて聞く方も多いかもしれませんが、膏肓は肩甲骨の内側にあるツボですが、背中の痛みや辛さだけでなく、さまざまな慢性疾患に効果的な重要なポイントです。
◆慢性症状と膏肓の関係
現代の生活習慣は、デスクワークや長時間のスマホ使用、運動不足など、背中に大きな負担をかけています。
これらの慢性症状は、筋肉の緊張や血行不良を引き起こし、結果として背中の痛みや辛さを感じることが多いです。
このような症状に膏肓というツボが効果的です。
しかし、膏肓の効果はそれだけにとどまりません。
東洋医学では、膏肓は「気」の流れを整える重要なツボとされており、全身の健康に寄与するポイントとされています。
膏肓を刺激することで、背中の筋肉の緊張を緩和し、血行を促進するだけでなく、内臓の機能を改善し、免疫力を高める効果も期待できます。
◆膏肓の位置
膏肓の位置は、肩甲骨の内側にあります。
具体的には、肩甲骨の上角と下角のちょうど真ん中あたりで、背骨の中心から指4本分外側に位置しています。
このツボは、肩甲骨の内側の端にあり、筋肉の間に位置することが多いです。
◆膏肓の辛さや痛みを抑える方法
1. マッサージ:
膏肓の位置を軽く押しながら、円を描くようにマッサージします。
これにより、筋肉の緊張がほぐれ、血行が良くなります。
2. 温熱療法:
温かいタオルやホットパックを膏肓の位置に当てることで、血行を促進し、痛みを和らげます。
3. ストレッチ:
肩甲骨周りのストレッチを行うことで、膏肓の周辺の筋肉を柔らかくし、痛みを軽減します。
4. 鍼灸:
膏肓は背中に位置しているため、患者様ご自身でマッサージやストレッチを行うのは難しいことが多いです。
鍼灸施術を受けることで、専門家がピッタリとそのツボを適切に刺激できます。
鍼やお灸を通じて、膏肓を刺激することで「ズーン」という鍼独特の響きという心地よい感覚を得ることができます。
鍼灸施術は、膏肓の効果を最大限に引き出し、慢性疾患の改善に格段に効果的です。
膏肓が効果的な慢性症状などのお話は次回になります。
背中の痛みや慢性症状でお悩みの方はぜひ次回のブログもチェックしてくださいね。