胃の中に潜む小さな敵、ピロリ菌。
この細菌が引き起こす胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクに悩まされている方も多いでしょう。
ピロリ菌除去には抗生剤の使用が一般的ですが、その副作用に不安を感じる方も少なくありません。
そんな中、注目されているのが鍼灸の力です。
◆ピロリ菌とは?
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃の内壁に住み着く細菌です。
この細菌は、胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんの原因となることがあります。
ピロリ菌が胃に住み着くと、胃の内壁を傷つけ、炎症を引き起こします。
◆ピロリ菌が体に与える影響
・胃炎:胃の内壁が炎症を起こし、痛みや不快感を感じることがあります。
・胃潰瘍:胃の内壁に傷ができ、出血や激しい痛みを伴うことがあります。
・胃がん:長期間にわたる感染が原因で、胃がんのリスクが高まることがあります。
◆抗生剤によるピロリ菌除去
ピロリ菌を除去するためには、通常、抗生剤が使用されます。
抗生剤は細菌を殺す効果がありますが、同時に体に負担をかけることもあります。
◆以下のような副作用が発生することがあります:
1. 下痢・軟便:
抗生物質が腸内細菌のバランスを崩すことで、下痢や軟便が発生することがあります。
これらの症状は通常、一時的なものであり、治療終了後に改善します。
2. 味覚異常:
一部の患者は、食べ物の味が変わる、苦みや金属のような味を感じることがあります。
この症状も一時的で、治療が終わると通常は元に戻ります。
3. 吐き気・嘔吐:
抗生物質の影響で胃腸が刺激され、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
これも治療が終わると改善することが多いです。
4. 発疹・アレルギー反応:
抗生物質に対するアレルギー反応として、発疹やかゆみが現れることがあります。
重篤な場合は、アナフィラキシーショックを引き起こすこともありますので、症状が現れた場合はすぐに医師に相談してください。
5. 肝機能障害:
非常に稀ですが、抗生物質が肝臓に負担をかけ、肝機能障害を引き起こすことがあります。
定期的な血液検査で監視することが推奨されます。
その他の副作用
・腹痛
・頭痛
・めまい
・口内炎
◆副作用への対処法
副作用が現れた場合は、自己判断で薬の服用を中止せず、必ず医師に相談してください。
***次回は『鍼灸による体への負担軽減』のお話をします***
