間欠性跛行 ― 歩くと痛いのに休むと楽になる不思議な症状(2025年09月30日 15時24分) ザバス鍼灸整体院 川崎

■ 間欠性跛行とは?

「歩き始めると足が痛くなるのに、少し休むとまた歩ける」――
この特徴的な症状を「間欠性跛行」といいます。
まっすぐ歩き続けられないため、散歩や買い物がつらくなり、生活の質を大きく下げる原因になります。

■ 主な原因

間欠性跛行には大きく2つのタイプがあります。

血管性:足の動脈が動脈硬化で狭くなり、歩行中に十分な血流が届かなくなるタイプ。特に喫煙、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が背景にあることが多いです。
神経性:腰の脊柱管が狭くなり、歩行時に神経が圧迫されることで痛みやしびれが出るタイプ。腰部脊柱管狭窄症でよく見られます。

■ 放置すると?

血管性では足の血流障害が進み、潰瘍や壊疽(えそ)のリスクもあります。
神経性ではしびれや筋力低下が進み、歩行距離がどんどん短くなることも。
いずれにせよ「歳のせい」と放置するのは危険です。

■ 自分でできる対策

生活習慣の改善:禁煙・減塩・適度な運動で血管の健康を守る。
正しい歩き方:腰や骨盤に負担をかけない歩行を意識し、少しずつ歩行距離を伸ばす。
ストレッチ:ふくらはぎや太ももの柔軟性を高め、血流を助ける。
こまめな休息:無理をせず、痛みが出る前に小休止を入れる。

■ 当院での対応

当院では「血流」「神経」「筋肉バランス」の3方向からアプローチします。
骨盤や腰の調整で神経の通りを改善し、ふくらはぎやお尻の筋肉の働きを取り戻すことで、
血流のサポートも行います。

さらに神経促通によって眠っていた筋肉を活性化し、歩行時の負担を分散。
実際に「休まず歩ける距離が伸びた」「足のだるさが減った」と実感される方が多くいらっしゃいます。

間欠性跛行は「休めば治る一時的な痛み」と誤解されやすいですが、
その裏には血管や神経の問題が潜んでいます。
早めにケアを始めることが、これからの歩行の自由を守るカギです。