「食事について大切にしている事って何かありますか?」と聞かれてあなたは何を思い浮かべますか?
栄養を摂ること、
美味しい物を食べて満足感を得ること、
など色々な意見があるかと思います。
実は多くの人がある重要なことを意識せずに生活しています。
それは、「食事は腸内環境の細菌に餌を与えること」です。
一連の流れを分かり易くまとめますと、食事というのは食べ物を口の中に入れて、噛んで味わって細かく咀嚼します。喉を通って胃の中で消化され、腸に送られて栄養と水分を摂取して、残りはトイレで排泄します。
栄養というのは腸で吸収されます。私たちの腸内には100兆個もの腸内細菌が住みついて「腸内フローラ」という集団を形成しています。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類が存在します。
「善玉菌」は食物繊維を発酵・分解しながら生きていますが、そのときに作られるのが「酸」です。この酸には悪玉菌の増殖を抑制したり、腸のぜん動運動を促してスムーズなお通じを助けたり腸内環境を整える役割があります。
腸内環境が悪化すると便秘や下痢などのおなかの不調が現れてきます。腸内環境を整えるには、腸内の善玉菌を増やすことがポイント、食生活を工夫することが大切です。善玉菌の餌には食物繊維があり、日本人の多くは食物繊維が足りていないので意識的に摂取する必要があります。
善玉菌の餌になりやすいのは水に溶ける水溶性食物繊維です。白米や果物、海藻類、大麦などの食品を積極的に摂るようにしましょう。また善玉菌は味噌やヨーグルト、漬物、キムチなどの発酵食品から摂ることも可能です。
善玉菌の中でも酪酸菌を含む食品はぬか漬けがあります。酪酸菌が作り出す「酪酸」という短鎖脂肪酸は、大腸の主要なエネルギー源になって腸の正常な働きを支える役割を果たしています。
近年は発酵食品を摂る頻度が減っている傾向があります。日本人は昔から発酵食品を摂ってきた歴史があります。そのお陰で免疫力が高い状態を維持してきました。腸と肌は密接な関係があるので腸内フローラの環境が良くなることでお肌の状態も良くなっていきますよ。
白米や海藻類を多く含む和食には健康とお肌を維持する要素が凝縮されています。
これを読んで、もしかしたら自分の肌トラブルは腸内細菌に関係あるかも?と思った方、食事を見直すキッカケにしてみて下さい。
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