6月になりました、木の芽時もようやく終わりますね。
木の芽時というのは立春から春分までの時期の事ですが、この頃は精神の不調に陥りやすいと言われています。一般的な名称でなら、五月病というやつですね。この頃の身体の不調に陥りやすい原因の第一は寒暖の差が激しい事にあるようで、自律神経による調節が追い付かずに体調を崩しやすくなるらしいですね。
日光を浴びるとセロトニンが生成されるようなので、曇天や雨天が続いてお日様にあたれない今の時期、梅雨にも気分が落ち込みやすいので注意が必要です。
セロトニンはうつ病の治療にも使われていて(SSRIやSNRIなどの再取り込みを阻害してセロトニンの作用を増強する抗うつ薬がある)、喜びや快楽などを司るドーパミンや恐怖や驚きなどを司るノルアドレナリンなどの働きをコントロールして、精神を安定させる働きがあるようですね。北欧などの極夜(太陽が昇らない日)がある国々で自殺率が高かったりするのも、この日光によるセロトニンの生成(が抑制される事)が無関係ではないようです。セロトニンが不足すると慢性的なストレスや疲労、イライラ感がつのったり、向上心や意欲が低下したり、うつ症状や不眠といった心身にとって良くない影響が出てきてしまいます。
紫外線はお肌の大敵ですし、日の光を浴びることでの悪影響もある訳ですが、それでも日の光を浴びることは大切で、日光を浴びない生活は精神の不調を招いたり、骨を弱くしたりもします。(日光を浴びることで活性型ビタミンD3が生成されるため) 朝目が覚めて、しっかり朝日を浴びることで体調が整えられている側面があるのですね。
そうは言っても、梅雨時などは不眠になりがちな季節です。逆説的ではあるんですが、天候不良で日光をしっかり浴びれないことで、一日のサイクルが狂ってしまい、夜に眠れなくなりやすい時期でもあるんですね。
眠気というのは副交感神経が優位になると起こってきます。
手っ取り早く食事をすると、消化管を動かすのは副交感神経なので眠くなりますね。副交感神経が優位の時は体幹の温度が下がり、末梢の温度が上がります。逆説的ではあるんですが、手足が温まると眠気が起こってきます。梅雨時でうつうつとして夜に眠れないという時には、手足を温めてみるのも一つの手段です。足湯なども効果があるでしょうが、手足のマッサージなど試してみてはいかがでしょうか。
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