今朝は佐川町の牧野公園(奥の土居)にお出かけしておりました。冬の終わりから初春にかけて山間部の地表には可憐なる春の妖精が咲くようになります。昼間も薄暗く鬱蒼とした森林内も冬になると葉を落とす木もあり、その隙間から差した光を光合成に有効利用しているのです。今回はそんな春の妖精たちに密着取材してみました。
白く細やかなセントウソウ (仙洞草)のが咲いています。一見、白い粒々なのですが近くに寄ってみると花ということが分かります。
セリバオウレン(芹葉黄蓮)の花です。このセリバオウレン、バイカオウレンの近縁種のようですね。バイカオウレンの花よりも花弁が細く、ややピンク色のもあります。バイカオウレン、皆様も一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。高知が生んだ偉大なる植物学者・牧野富太郎がこよなく愛した植物の花として知られております。
そして最後は黄色いペンキ塗りたての様なつややかなる花弁、それぞれが太陽光を雄蕊雌蕊のある中央部へ反射、パラボラアンテナの如く光を集めるため、中央部は温度が高くなっております。これはまだまだ寒い時期に飛来する虫さん達が過ごしやすくする配慮なのです。快適な環境作りに成功した福寿草、虫さんからはさぞかし人気があることでしょう。今朝も蜂さんが集まっていました。実は蠅も来ていたのです。蠅も花粉を食べるのかな?太陽光が当たると開くのですが、これは開きすぎて反り返ってますね。
それにしても今年の梅は開花、咲きそろうのが随分と遅いですね。早咲きの桜が散り始めているのに梅はまだまだこれからという不思議な現象が起きてます。
3月3日といえば、桃の節句、雛祭りですね。女の子のいるお家では雛壇を出してお祝いしていたかな?それでは皆様、おやすみなさい。ゆっくり良い夢を見てね。