まだまだ寒い冬の中、五台山の牧野植物園では金明竹の花と琉球寒緋桜の花が咲き誇っております。今回はこの2つの花を紹介しましょう。
金明竹はマダケの観賞用の品種、同じ竹と考えて良いでしょう。ご存知の方もおられるかと思いますがだけの花の咲く周期は60年から120年と言われております。私たち人間の寿命からすると、それこそ一生に一度お目にかかれるかかかれないかという周期なのです。まさにレア物ですよね。
そんなレア物の竹の花が五台山の牧野植物園にて去年末から咲き始めました。新聞などで大きく取り上げられてましたので、当初はたくさんの方がその竹の花目当てに見に来ていたわけですが、開花当初はポツポツちょろちょろとしか咲いてませんでした。たくさんの人が訪れてみて写真を撮るわけなのですが、私を含め多くの方がこれが竹の花、貧相な花だな、1つや2つしか咲いてないし…何だか期待外れだったかな、と感じていたはずです。1月も下旬にさしかかり、話題にも上らなくなってきた今になって、竹の花が盛大に咲き始めてきているのは皮肉ですね。そう今が見頃だったのです。
竹はイネ科植物の仲間だというのが花の形状からよく分かります。イネ科の植物の花は総じて風媒花であり華やかさは皆無です。飾り気も素っ気もない花、花粉の運搬は虫や鳥に頼らず風に乗って飛ばしてゆく形をとります。そう言いたいところなのですが、この竹の花の花粉、蜂達