[父サウザー、母レイナ、子シュレン]
父サウザー 「そろそろ飛ばんかえ?」
シュレン 「………」
父サウザー 「見てみい、他の兄弟はみんな飛びゆうろう。」
シュレン 「でも…」
父サウザー 「よっしゃ、羽根繕いしちゃるわ、闘魂注入やで」
母レイナ 「シュレン、慌てんで構わんから、飛ぶ時は気い付けて、周りをよう見てね」
父サウザー 「みんな最初はそんなもんやって、バサバサっといきや、バサバサっと」
シュレン 「うん」
父サウザー 「他の子もおるき、ちょっと行くで。まあ気つけてつけて飛びよ。気合いやで。」
シュレン 「うん」
父サウザー 「うん、じゃなくて、はい、だろ。」
シュレン 「はい。」
[兄弟の激励の言葉]
ジュウザ 「行けそうかえ?」
シュレン 「……」
フドウ 「羽根をこんな感じで、そうだな、後上から下に全力で振る!」
ヒューイ「こうよ、こう。」
ジュウザ 「俺も最初は怖かったけんど、何とか行けた。怖くてもだな、腕の振りを止めたらいかんで。俺みたいに落ちるきね。ずっと腕を振り続けたら浮いたまんまやで。」
ジュウザ「頑張れ!」
フドウ「頑張れ!」
ヒューイ「頑張れ!」
ジュウザ「おとう も おかあ も うちらもみんな、向こうで待ちゆうき。みんな飛んだらお祝いしようって言いゆう。楽しみにしちょいて。」
シュレン「分かった。」