★歪みとは一体何でしょうか?・・・ あなたも一度は「骨盤の歪み」「骨盤が歪んだ」という表現を使ったことがあるのではないでしょうか?この表現は、あたかも骨が変形したような印象を受けますが、実際に骨が変形するようなことは少なく、関節に付いている筋肉のアンバランスが原因で、あたかも変形しているように見えているだけなのです。歪みとは、「筋肉がアンバランスな状態」と考えてみてください。筋肉がアンバランスな状態が歪みだとすると、解消法はとてもシンプルです。硬い部分を伸ばし、弱い部分を鍛えて整えれば歪みが整うはず。そのためには、整体やマッサージ、ストレッチ、骨盤矯正などの方法があるでしょう。でも歪んだものを整えるという以前に、「そもそも歪まないようにする」にはどうすれば良いのでしょうか? ここでは、そんな歪みの根本原因と解決法について、プロの視点でご提案してみたいと思います。
★歪みの原因は日常の癖にあり・・・歪みのほとんどは、私たちが無意識で行っている「日常の癖」からきています。日常の癖とは、立ち姿勢、座り姿勢、寝ぞうなどを指します。特に、座り姿勢は歪みを引き起こす大きな原因です。なぜなら、長時間同じ姿勢を取り続けることが多いので、筋肉のアンバランスを加速させやすいからです。座る時間についてはこのような統計があります。シドニー大学の研究員が世界20カ国の成人を対象に「平均座位時間」を調査した結果によると、日本人の平均座位時間が最も長い420分(7時間)だったそうです(出典:「座りすぎ」が健康寿命を縮める/2015年3月15日読売新聞)。もし座り方が正しくなければ、1日7時間以上も骨盤に負担をかけ続けることになるのです。つまり、正しい座り姿勢を習慣づけることが、骨盤の歪みを最小限に抑える方法だと言えるのです!
正しい座り方をする3つのポイントは
「椅子に深く腰掛ける」
「体重は均等にかける」
「足裏を床に着ける」の3つです。
★浅く腰掛けるのはNG! よくある座り方の間違い・・・多くの方が間違えやすい座り方があります。それは椅子に浅く腰掛け、背筋をピンと伸ばした座り方です。あなたもオフィスや電車でこのような座り方をしている人を見かけたことがあるのではないでしょうか?この座り方は一見すると背筋が伸びていて良い姿勢のように見えます。しかし、背筋が常に緊張しているため、首こり・肩こりなどの原因になったり、腰が反りやすく腰痛の原因になったりと、様々な弊害をもたらす可能性があります。ですので、必ず背もたれに寄り掛かり、背中の緊張を防ぐようにしましょう!世の中には短期的にみると良さそうな事でも、長期的な視点に立つとオススメできない情報がたくさんあります。この様な座り方は、その典型だと感じています。まずは、深く腰掛けて背もたれに背中をつける、正しい座り方を実践してみてください。
★毎日コツコツが成功のカギ・・・歪みはある日突然起こるものではありません。日頃の何気ない行動が少しずつ蓄積していくことで歪みが生じます。歪みは日常の癖ともお伝えしましたが、その癖をすぐに解消することは難しいでしょう。ですから、毎日コツコツ軌道修正することで、いつの間にか理想の姿勢になれるのです。地道な作業はモチベーションも保ちにくいですが、常に最終ゴールを意識し、根気よく続けていきたいですね。