我は猫である。
名前は、まだ、アイ。
本名は別にあるのだが、どれだけ教えても人間は聞き取れないらしい。
我が愛する飼い主であるところの保育士と呼ばれる人間が、アイ、と呼んでくれるので、現状はその名前を良しとする。
我が愛する飼い主がねこやあるじを拾って、14年。
我はこのあるじが来てすぐに、近所のねこだまりから拾われた。
我が入っている「けえじ」なる鉄籠の隣で、あるじが熱中症でへたばってたのが懐かしい。
あるじが店を持ったときに、我が愛する飼い主に頼まれて、看板猫なるものになって、はや10年。
最初は人間語でこうやって書いていたが、そのうちあるじが書く店の用事ばかりになり、我が書かなくなって、久しい。
今回、上手く書けていればいいのだが。
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◇今も残る猫たちのこと
我より長くこの家にいた猫たちは、とうとう誰もみかけなくなった。
我より後ろに入ってきた猫たちで、未だ残っているのは、4匹。
珍しくも二匹同時にやってきた、ハクとギンなる白い雄猫ども。
さくらといいつつ茶トラの忙しく駆け回るもの。
ナヴィ・フォートなる灰色猫は、我のテリトリーと違うところに住んでいるため、ほとんど顔を合わせぬ。
ほかに、ララという白ブチ犬と、エマという略称の大き目の犬がいる。
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◇これから数日、よろしく頼む
あるじのたっての願いにて、他の猫たちの紹介を、これから数日かけて話して行こうかと思う。
あるじよ、一話書くごとにチュール一本の契約は、しっかり覚えておくように。
では、これから数日、よろしく頼む。
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ほぐし処『ねこや』