WBCの日本ラウンドが終わって、今は、アメリカラウンドまで少しのインターバルの期間である。人と集まる機会があったり、クライアントさんとの話す話題にWBCの話が自然と増えている。この間も、ある集まりでこんな話題になった。「WBCで一番に印象に残る選手(評価する選手みたいなもの)って誰?」って。私が源田壮亮(げんだ そうすけ)選手の名前を言ったら、なんと渋いチョイスかとなった。なるほど、ちょっと野球通を気取っている人も近藤健介選手を言う人はいても、源田選手をあげる人は少ないかもしれない。私が源田選手を押す理由を書いてみたい。源田選手はザ・日本のショートだと思う。イタリアとの日本ラウンド最後の試合でイタリアのショートが難しいフライをとって、解説の古田敦也さんが、「うわ~っ上手いと思わず口にした」超ファインプレーである。イタリアのショートはメジャーリーグでやっているショートだそうだ。それに比べて源田選手は、数回の平凡にみえる守備機会をこなした。流れるようなフィールディングではあったが、それほど評価されるプレーではないかもしれない。多分源田以外のショートでも同じようにアウトにしたであろう。しかし、プレッシャーがかかった場面で同じように安定したプレーがみんな出来るかといえば、それは難しいかと。かって守備に定評があった広島の菊池選手が印象に残るエラーをした。なんの事を言っているのかは、野球に詳しい人はわかると思う。では、源田選手は同じようにプレッシャーを受けた場面で堅実なプレーをするだろうか・・・?。答えはやってみないと分からないである。しかし、私は源田の所にとんだら大丈夫と思ってしまう。あの安定感、捕球さえしてしまえば送球ミスはないだろうなというスローイングの技術が素晴らしい。源田選手がアメリカラウンドで日本を救うようなプレーを見せるかどうか期待しているのは私だけではあるまい。私のWBCで一番の選手は源田選手である。小指のケガをおして出る姿勢も好きである。日本人ぽいよな。