背水の陣。
自ら退路を断つことで物事に必死に取り組む、という場合などで使われる言葉です。
古代中国の漢の韓信将軍が自軍3万対敵軍20万という圧倒的兵力差での戦いを行う際にあえてセオリーに反して自陣を河を背にして布陣し、大軍を前に士気の低い兵たちを退路の無い状況で死に物狂いで戦わせた、という出来事が語源となっています。
出来事どおりにとらえるなら、背水の陣というのは自分がやるものではなくて人にやらせるものです。
(韓信将軍自身も陣内で戦ったとはいえ)
嫌な言い方ですが。
ちなみに戦いの顛末ですが、
セオリーも知らない相手だとなめて総攻撃をかけてきた大軍を必死の兵で防いで時間稼ぎしている間に、事前に送っておいた別働隊が空になった敵の城を攻め落とし、挟み撃ちを恐れた敵軍は総崩れとなり結果きっちりと勝利しています。
背水の陣は奮起するためのものなのではなく、相手を油断させる手段でもあり、きちんと勝利までの筋書きがあってのことです。
現代でも自身の退路を断ってなにかをしようという人もいますが、根性論みたいな感じなら正直やめたほうがいいんじゃないかなぁと思うことがしばしばです。
安全マージンや保険はあるに越したことはありません。
(´・ω・)
前回に引き続いて「やる気」の話になりますが、
退路を断たないと出ない程度のやる気なら、そもそもにやらないほうがいいかなと思います。