なんとなく体がだるい、気分が落ちこむ、おなか回りが目立ってきた、男性力が急激に低下……
その原因、「年のせい」じゃなくて「男性更年期」かもしれません
あまり耳にしないけど働き盛りを襲う男性更年期障害を正しく知って、正しく対処をできるようにしておきましょう
まず「男性更年期障害」の認知が普及したのはここ20年ほどです
「男性ホルモンの数値が下がることで生じる心身の不調を総称し、男性更年期障害と呼びます」
40歳を過ぎた頃から感じ始める心身の不調
体力が落ちた、疲れやすくなった、おなかが出てきた、気力が沸かない、集中力が持続しない、性欲が沸かないetc.
同僚や友人などの同年代でも若い時と変わらずパワフルで、気力・体力充実している人もいますよね
そのような差があるのは、もしかすると原因が「男性ホルモンの減少」にあるからかもしれません
従来の認識では更年期障害は、閉経前後の女性に起こるものとされていました
長らくその認識だったのが、2000年以降その“男性版”がメディアなどで取り上げられるようになり、認知が普及していきました
専門の治療機関なども登場し、受診する患者も増加傾向にあるそうです
男性ホルモンが減る=勃起障害や性欲減退といった男性力が衰えることだと考えがちですが、実はそれだけではありません
女性の更年期障害は、女性ホルモンを必要とする臓器がホルモンの激減によってうまく働かなくなることで引き起こされます
男性の更年期障害もほぼ同じだそうです
男性ホルモンは身体全体的に関わるホルモンですので、精神面や肉体面にも不都合が生じます
具体的には、、、
男性ホルモンにはいくつか種類があり、代表的なのは『テストステロン』『デヒドロエピアンドロステロン』『ジヒドロテストステロン』の3つです
その中で分泌量の大半を占めるのは、主に睾丸(精巣)でつくられる『テストステロン』で、「筋肉や骨、体毛を生成し、男性らしい体をつくる」「生殖機能の促進、性欲や性衝動を起こす」「モチベーションをアップするなどバイタリティを高める」といった役割を担っているほか、記憶力や認知力にも関係しているとも言われている
つまり、『テストステロン』は“男性らしさ”をつくる素であり、男性ホルモン=テストステロンと言い換えられることもあります
ただしテストステロンは20代をピークに緩やかに下降してくると言われています
『テストステロン』の分泌が急激に増えるのは思春期で、その結果「睾丸や陰茎が発達する」「陰毛が生えてくる」「声変わりする」といった第二次性徴が表れます
分泌のピークは20歳前後とされ、個人差はあるものの、どんな元気に見える方でも一般的には30代頃から緩やかに減少していきます
女性の場合、閉経を機にホルモン分泌ががくんと減ります
そのため、閉経の前後5年ずつ、10年ほどの間に更年期障害が起こりやすいと言われています
ですが、男性の場合、減少スピードが緩やかなので、更年期が始まる時期に個人の差が大きく、見えにくい、ので目安が立てづらいみたいです
30代から更年期障害の症状に悩まされる方もいれば、50代以降に症状を自覚する方もいるそうです
さらに、テストステロンの分泌量の数値が低いのに症状が出ない人がいる一方、数値にさほど問題はないものの不調を訴える人もいるそうです
また、更年期障害の発症には性格も関係しているという研究データもあるそうです。
放っておくと、糖尿病や高血圧といった生活習慣病や、鬱や動脈硬化といった深刻な病気につながる危険性もあります
動脈硬化が脳で起これば脳梗塞に、心臓で起これば心筋梗塞や狭心症を引き起こす危険性もあり、最悪の場合、死につながることもあります
『更年期障害=男性力が低下すること』ではなく、死のリスクさえも潜むなかなか厄介な疾病になります
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