食事で「野菜を最初に食べる」方法、いわゆる『ベジファースト』と呼ばれている食べ方を日常的に実践している人は最近多いのではないでしょうか。
野菜から食べ始めることで「太りにくい」「健康にいい」など、プラスの効果がよく聞かれるベジファーストです。
一方で「本当に太りにくいのか?」「どう健康にいいのか分からない」といった実際の効果を疑う声や、「デメリットはないのか?」などという疑問の声も聞かれます。
まず先に食べるのは「葉物野菜」にすることが大事です。
『ベジファースト』とは、野菜に含まれる水溶性食物繊維を食前に取ることで、食後の『血糖値の上昇』を緩やかにすることを目的として行われている健康法です。
食後に急激に血糖値が上昇すると、血糖値を下げるホルモンである『インスリン』が大量に分泌されます。
インスリンは血糖値を下げる・血中の糖を脂肪に変える働きがあるので、身体に脂肪をため込みやすくなります。
なので水溶性食物繊維を先に摂取することで、食後の血糖値の上昇が緩やかになると、肥満を予防できるだけでなく、血管へのダメージ(動脈硬化の進展)も軽減することが期待できます。
さらに、野菜をよくかんで食べることで、満腹中枢が刺激され食事量が減ったり、野菜自体のボリュームで食事量が自然に減ったりと、利点も多く、思いつくデメリットも特にないと思われます。
身体にとっての利点が多いため、日常的にベジファーストを取り入れるといいことが多いです。
注意点として、野菜とはいえ糖質の多いジャガイモやサツマイモなどのいも類、カボチャ、ニンジン、レンコンなどは、たとえ水溶性食物繊維が多くても血糖値を改善せず、逆に悪化させます。
そのため、ベジファーストを行う際には食べる野菜はキャベツ、レタスなどの『葉物野菜』にすることを意識するといいです。
また、サラダのドレッシングのかけ過ぎには注意して、薄味にしましょう。
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