私には娘が2人いますが、とうとう下の娘も成人式を迎えました。
成人が18歳になって混乱気味ですが、町田市は20歳をもって成人式に参加とのことです。
写真は娘が幼稚園の頃からお世話になっている美容室で着付けをしてもらった時の姿です。
絞りの紫の振袖に、同じ紫の帯。
実はこのお振袖、オランジュを始める前のお店からずっと来てくださっている姉妹のお客様が貸してくださったものなのです。
お振袖と帯をお客様のお母様がお誂えて、お姉様が成人式でお召しになり、もう何年も寝ているからそれを娘にも着てもらいたい、と一式貸してくださいました。
まさに「晴れ着」という言葉がぴったりです。
振袖は生地のほとんどを絞りが占め、帯は絹仕立てで軽いと言う、本当にお借りしてもいいのかドキドキしてしまうような素晴らしいものを、「工藤さんのお嬢さんになら着てもらいたい」と信頼していただくことができ、その信頼に足る人間であるように気持ちが引き締まる思いがしました。
お客様お二人は上の娘の成人式の時にも「本当は私の振袖を着てもらえたらいいんだけど、お姉ちゃん背が高いからつんつるてんになっちゃって合わないと思うの」とずっと残念がられていました。
上の娘の時には「友達に着物フリークの人がいるから借りられるわよ」とご友人をご紹介くださり、その時にも素敵なお振袖を娘に着せることができました。
お客様お二人と下の娘は背丈が同じくらいで、お二人ともお着物をお誂えていただいたそうで、妹様のお振袖は大学の卒業式に合うと思うわ、ともうお話をくださっています。
信頼は買うことができない、といつも思います。
工藤さんになら自分たちが着た晴れ着を貸してあげたいと思っていただける関係性をお客様と作り上げてこれたこと、それが私の1番の財産であり自慢です。
本当にいつもありがとうございます、とお二人にお伝えすると、「何言ってるの、お世話になってるのは私たちだもの、お礼を言うのはこちら」と反対に笑われてしまいます。
このブログを読んでくださっている皆さまとも信頼関係で結ばれるセラピストでありたいです。