まず最初に知っていただきたいのは、
花粉症は体の機能が壊れて
起こっているわけではない
ということです。
むしろ、体を守るためのある機能が、
過剰に働きすぎていることで
起きています。
花粉症で起こる
・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
といった症状は
風邪のときにも見られますよね。
まず最初に、
風邪のウイルスが鼻の粘膜に侵入すると
体の中で何が起こるのかを
簡単に説明します。
頭の中でイメージしながら
読み進めてください。
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風邪ウイルスが鼻の粘膜に侵入
↓ ↓ ↓ ↓
免疫システムが異常を感知
↓ ↓ ↓ ↓
パトロール役の免疫細胞が
ウイルスを発見
↓ ↓ ↓ ↓
体は警戒モードに切り替わり
ウイルスに攻撃を開始
<免疫スイッチON>
↓ ↓ ↓ ↓
ヒスタミンなどの
刺激物質が放出される
↓ ↓ ↓ ↓
鼻の粘膜から水分が分泌される
↓ ↓ ↓ ↓
鼻水が大量に出て
ウイルスを洗い流す
さらに、
ヒスタミンが鼻の神経を刺激
↓ ↓ ↓ ↓
くしゃみが起こって
ウイルスを外に吹き飛ばす
↓ ↓ ↓ ↓
ウイルスの排除 完了
↓ ↓ ↓ ↓
体の警戒モードがOFFに切り替わる
↓ ↓ ↓ ↓
鼻水やくしゃみも落ち着く
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この一連の反応は、
いち早くウイルスを排除するための
体の正常な防御反応です。
このように私たちの免疫システムは
病原菌やウイルス、寄生虫、毒素などの
脅威から体を守るために働いています。
そして、これと同じ反応が
花粉症でも起こっています。
ですが、花粉症の場合、
問題点が2つあります。
1つ目は、
人間にとって無害な花粉に対して
防御反応にスイッチが入ってしまうこと。
2つ目は、
反応が始まった時に
ブレーキがかけられなくなり
暴走してしまうことです。
つまり花粉症の本当の原因は
免疫システムの誤認と暴走
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ということです。
では、なぜ
この2つの問題が起こるのでしょうか?
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①免疫が誤認する理由
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免疫は生まれた瞬間から
完成されているわけではありません。
実は経験を通して
教育され成長していきます。
昔の人は、
土壌菌や寄生虫、自然界のさまざまな微生物と
触れ合う機会が多い環境で暮らしていました。
その中で免疫は
「これは危険」
「これは無視しても大丈夫」
そうやって
敵 と 無害 とを見分ける
判断基準を学んできました。
ですが現代の環境は
・過度な除菌
・抗生物質の多用
・自然や土に触れる機会の減少
など、キレイすぎる環境によって
免疫の学習素材が
減ってしまいました。
その結果、
免疫は花粉を無害なものだと
正しく判断できず、
防御反応のスイッチが
入ってしまうのです。
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②免疫が暴走する理由
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普段、私たちの健康状態が良いときは、
体内に脅威となる敵もおらず、
免疫の反応も起きていないため、
免疫は止まっているように
思えるかもしれません。
ですが 実際は、
敵が来たときにすぐ反応できるように
アクセルとブレーキを
同時に踏んで待機しています。
必要なときに
ブレーキを緩めて反応を起こし、
敵がいなくなれば
再びブレーキをかけて
速やかに反応を止めます。
つまり、ブレーキの力が
とても重要なのです。
ですが、
キレイすぎる環境の中で
十分に教育が受けられなかった免疫は
このブレーキの力も
十分に育っていません。
そのため一度スイッチが
入ってしまうと、
反応を止められなくなってしまいます。
たとえば、子どもの頃に
喧嘩やぶつかり合いを経験せずに育つと、
大人になって人と衝突したときに
加減がわからなくて
やり過ぎてしまうことがあります。
免疫もそれと似ています。
本来なら、反応の強さや
止め方を学ぶはずだったのに、
その学習が不十分だったために、
必要以上に反応してしまうのです。
その暴走の矛先が
無害な花粉に向けられた結果、
くしゃみ、鼻水、かゆみといった症状が
現れているのです。
花粉症は、
免疫の誤認と暴走が原因であり
その背景に免疫の教育不足があります。
その免疫教育の中心となる
場所が体の中にあります。