肩こりを訴える方で、肩の形が特徴的な方がいらっしゃいます。
今回はその中でも 「 なで肩の肩こり 」 について話していきたいと思います。
なで肩の人は、通常より鎖骨の位置が低く、肩のラインが下がって肩の位置が首よりもかなり下にあり、全体的に両肩が落ちてしまっている感じで山のように見えるのが特徴です。
どうして 「 なで肩 」 だと肩がこりやすいのか?
(1)骨格による負担
人間の頭というのは、自分で想像しているより重く、支えるためには多くの筋肉を使っています。しかし 「 なで肩 」 の人の場合、支えるところが首だけになってしまいます。
また腕の重みは肩甲骨が支えることになりますが、それが肩の傾きが大きいため腕から下の重みが肩から首筋までかかりやすくなり、首から肩にかけての筋肉が強く働き腕を支えることになるので負担がかかります。
(2)首、肩の筋肉の余計な使い過ぎ
例えば、カバンを肩にかけるとすぐにベルトがずり落ちてしまうときに、それを避けるするために常に首、肩の筋肉を使って肩甲骨を持ち上げなければいけません。
(3)筋力の低下
肩周辺の筋肉が弱ってしまっていることも多いため、わずかな負担でも筋肉が疲れやすくなります。
また原因としては、次のようなことが挙げられます。
・ 生まれつきの骨格が原因でなっているとき、
・ 骨格を支えてくれる筋肉が弱く、伸びきっているとき
・ 背中が丸まって前かがみになるとき
なで肩を改善するためにはどうしたらいいのか?
それは鎖骨や肩甲骨を支える伸びきった筋肉を元の状態に戻すことと、猫背姿勢を改善することです。
●なで肩逆方向ストレッチ
壁に両腕を付いて、肩幅より大きく上げてバンザイした状態で、なで肩とは逆方向にしていきます。天井方向に伸ばすように意識して肩甲骨から腕を上げていきます。最初は10秒ほど気持ちいいぐらいに伸ばしていきましょう。それが慣れてきたら、腕を上げた状態で1分キープして肩を下していきます。一日に1分×3回ぐらいを目安にやっていきましょう。
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