1. 眼輪筋の衰え
眼輪筋とは、目の周りを覆っている筋肉のことです。眼輪筋は眼窩脂肪が前に出てこないように押し止める役割を持っているため、この筋肉が衰えることで眼窩脂肪が押し出されてしまい、目の下のふくらみが気になるようになってしまいます。
眼輪筋は、加齢とともに筋力が低下していきます。近年はコロナ禍でマスク生活や自粛生活が長引いているので、表情を動かすことが減ってより眼輪筋が衰えやすくなりました。
そのため、眼輪筋を意識的に使うトレーニングを行い、筋力が低下しないように対策することが大切なのです。
2. 皮膚のたるみ
目の下のふくらみは、皮膚のたるみも大きな要因です。
本来、肌は真皮と呼ばれる層に存在するコラーゲンやエラスチンなどといった組織によってハリを保っています。しかし、加齢や紫外線によって肌がダメージを受けてしまうと、コラーゲンやエラスチンが減少してしまいます。その結果、肌がたるんで影くまがより目立つようになってしまうのです。
さらに、顔の皮膚とつながっている頭皮のたるみも目の下のふくらみに影響を与えます。頭皮がたるむと皮膚が下に押し下げられてしまい、目の下のふくらみが目立ちやすくなってしまいます。定期的に頭皮をほぐし、血行を促進してハリのある状態を維持することが大切です。
3. 涙袋が大きい
涙袋(涙堂)とは、下まぶたの目のフチに沿って存在している、眼輪筋が発達してできるふくらみのことです。ふくらみの大きさには個人差がありますが、涙袋があることでホルモンがあふれるような魅力的な表情に見えるため、「ホルモンタンク」と呼ばれることもあります。
この涙袋が大きく膨らんでいる人は、重力や加齢によって涙袋が下がりやすくなり、たるみができやすくなるため注意が必要です。目の下全体がたるんでしまうため、涙袋がある人はない人と比べてたるみの範囲が広くなり、より老け顔に見えやすくなってしまうことがあります。