①乾燥
肌の弾力やハリを支えているのは、真皮層にあるコラーゲンです。肌が乾燥してバリア機能が低下したり、加齢でターンオーバーが乱れたりすることで、コラーゲンを産生する力の衰えや、量の減少、質の劣化がおこり、表皮を支えきれず「たるみ」が生じてしまいます。
乾燥を防ぐには、表皮にうるおいを与え、真皮層の水分が肌から失われないように保湿することが重要です。
②紫外線
紫外線を浴びると、肌の表面が軽いやけどを負った日焼け状態になります。さらに、紫外線の影響が肌の奥の真皮層にまで到達し、肌のハリを保つためのコラーゲンを破壊してしまうのです。そのため、肌が硬くこわばり、弾力が失われてしまいます。その結果、たるみが生じてしまうのです。このような紫外線による肌への影響は「光老化」と呼ばれています。
③筋力の低下
加齢によって体の筋肉が衰えてしまうように、顔の表情筋も使わないままだと徐々に衰え、さらに重力により「たるみ」を生む原因となります。
顔の表情筋は真皮層の奥でつながっており、実に40種類以上もあると言われています。しかし、たくさんある表情筋のうち使われているのは30%程度。残りの70%は日常的に動かしていないと言われています。
筋肉のなかでも表情筋は鍛えるのがむずかしい部位です。意識して動かさないと衰えるので、表情筋を鍛えるフェイスストレッチをおすすめします。フェイスストレッチにより、筋力低下を防止できれば、たるみだけでなく、ほかの肌トラブルの抑制も期待できます。