①バランスの良い食事、特にビタミンB群不足に気をつける
食事は健康の基本です。バランスの良い食事を心がけましょう。
バランスの良い食事とは、栄養素のバランスと、食べる量と身体活動量のバランスの双方が良い食事という意味です。
自律神経への影響という点からは、ビタミンが不足しないように気をつけることがポイントになります。なかでもビタミンB群は神経の働きに重要な役割を担っているため、特に注意したい栄養素。関節痛で医療機関を受診する人のなかにも、ビタミンB群が不足している人が少なくないようです。さらに、脳内神経伝達物質のセロトニンは心の健康の維持に重要とされていて、セロトニンの材料であるトリプトファンの吸収には、ビタミンB6が必要とされます。
②適切な睡眠時間の確保と朝の太陽
睡眠不足も自律神経のバランスを崩す大きな原因の一つです。日ごろから適切な睡眠時間を確保するようにしてください。
約1日の周期で変動する身体機能のリズム(概日リズム:がいじつリズム)は、季節の変わり目にずれが生じやすく、そのずれの影響で自律神経のバランスが乱れることもあります。朝に強い光を浴びることで概日リズムをリセットできるので、目覚めたらまずはカーテンを開けて太陽光を浴びるようにしましょう。
また、太陽の光を浴びると、活性型ビタミンDが体内で産生されます。活性型ビタミンDには骨の健康や免疫機能、うつ状態への作用が期待されていたり、睡眠の質の改善作用があったりすることが報告されています。太陽の光を浴びる習慣をつけ、適切な睡眠時間を確保するようにしましょう。
③姿勢を見直し、腹式呼吸
食事、睡眠、運動と同じくらい重要なのが「姿勢」です。姿勢を正すのは、時間やコストなどを全く必要とせず、いつでもできます。今この瞬間から始めてみましょう。
また、あわせて呼吸の仕方も意識してみてください。腹式呼吸といわれる方法が良いとされます。胸ではなく、お腹で息をするような感覚で、深く、ゆっくりとした呼吸を心がけてみましょう。