1 ホルモンバランスの変化
脳内のホルモンバランスを司る箇所は、自律神経のバランスを調整する箇所と近い位置にあるため、ホルモンバランスが乱れることで自律神経が乱れる場合があります。
自律神経の乱れを引き起こす、代表的な病気として知られるのは「更年期障害」です。
更年期障害は、40歳過ぎ頃から見られる心身の不調で、さまざまな症状を総称したものです。
女性の場合は、女性ホルモンの急激な減少によって起こり、閉経前後の約10年間に多く見られます。男性も男性ホルモンの減少により、症状が現れることはありますが、女性と比べて変化が緩やかなため、気付かれないことが多いです。
2 ストレス
日常生活の中でストレスとなりうるものは数多くありますが、人間関係や不安、強いプレッシャーなどが原因で、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経が乱れてしまいます。
長期間にわたりストレス状態が続くと、心身が耐えられる限界を越えて、日常生活に支障をきたす症状が発生する場合もあります。
更年期や思春期、他の病気や疲労などで体が弱っているような時は、特にストレスへの耐性が低くなるので、ストレスにうまく対処していくことが大切となります。
3 生活習慣
基本的に、人間は規則的な生活のもと、自律神経系がうまくバランスを取ることで心身の状態を保っています。
そのため、昼夜逆転の不規則な生活や偏食、睡眠不足などによる生活習慣の乱れは、交感神経と副交感神経とのバランスを崩すことにつながるため、注意が必要です。