1 更年期障害の食事療法
東洋には医食同源という言葉があるように更年期障害にも食事は大切です。一般的に冷えの強い人、「お血」のある人は、冷たい物を好む傾向にあるので、体を温める食物を摂るように心がけることが大切です。また、漢方の食養生には次のような原則があります。
身土不二
自分の住んでいる地方でとれる食べ物をなるべく食べるようにする。例えば、熱い地方で採れたパイナップル、グレープフルーツなどは体を冷やす作用があり、日本では真夏以外はなるべく避けるようにする。また、温室栽培の季節はずれの物や、輸入食品はなるべく避けた方が良いと言う意味です。
一物全食
一つの食品はなるべくそのまま全部食べる方が良いと言う意味です。例えば、リンゴは皮のまま、魚もまるごと、米も玄米で食べるという事です。
体を温める食品
野菜類…人参、ゴボウ、芋類、白ネギ等(土の下で発育するもの)
果物類…リンゴ、梅、栗等(比較的寒い地方で採れたもの)
豆類…大豆、小豆、ゴマ等
発酵食品…味噌、醤油、納豆、ヨーグルト等
その他…玄米、天然塩、三温糖などの非精製食品
2 更年期障害を防ぐ生活習慣
頭熱足寒(上半身の体温が高く、下半身が冷たい状態)の改善
下半身を冷やさない様に靴下を重ね履きをする。
・特に絹の靴下には毒素を吸収する作用があるといわれているので一枚目には絹の靴下、二枚目には綿厚めの靴下を履くと良い。
・服装に注意(ミニスカート、上半身のみの厚着等)
半身浴
・ややぬるめのお湯をみぞおちまで入る。
・肩が寒いときは、バスタオルなどを肩に掛ける。
・なるべくみぞおちより上は、お湯に浸からないようにする。
・冷えてきたらお湯を追い炊きし、額から汗が出てきたら出るようにして下さい