肩こりの原因
ふだんは意識していないかもしれませんが、頭の重さは5~6キロもあります。お店などで5キロ入りの米袋を持ってみると、かなりの重さだと実感できるでしょう。
そんな重い頭を支えているが、首と肩です。日本人は欧米の人と比べると、頭が大きいわりに首から肩の骨格や筋肉がきゃしゃにできているため、肩こりを起こしやすいといわれます。厚生労働省の『国民生活基礎調査(平成28年)』によると、私たちが日常生活で自覚している症状のなかで、肩こりは女性では1位、男性では2位になっているほどです。
このデータからもわかるように、肩こりは日本人の宿命ともいえる症状ですが、とくに中年以降は骨や筋肉が弱くなるので注意しましょう。たかが肩こりと思っていると、こりが痛みに変わり、何をするにもつらいといった状態になりかねません。
一言で肩こりといっても、その原因は数十種類もあり、人によってさまざまです。そのなかでとくに多いのが「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」で、肩こりの4大原因とされています。
肩こりに効くツボ
1 合谷(ごうこく):手の甲のツボ
親指と人差し指の間にあるツボで、やや人差し指よりに位置します。親指の腹をツボにあて、人差し指と親指で手を挟み込み、3〜5回ほどプッシュします。
2 後渓(こうけい):手の甲のツボ
小指の付け根にあるツボです。手を握ったときにできる2本目のシワの先端にあります。指よりもヘアピンや爪楊枝などの道具を使ったほうが押しやすいかもしれません。3〜5回ほど強めに押しましょう。
3 手三里(てさんり):腕のツボ
ひじを曲げたときにできる横ジワの先端から、手に向かって指3本分くらい移動したところにあります。もう片方の親指を使って5秒ほど押したら離し、これを3〜5回ほど繰り返してください。