季節の変わり目こそメンテナンスを 体調を崩さない東洋医学的ケア(2025年11月17日 14時39分) AZRONE美容鍼灸・鍼灸治療院

季節の変わり目に起こる症状
1 だるさ、疲労感
「いつもより疲れている」「体が重い」「朝からやる気が出ない」
こんな経験はありませんか?
季節の変わり目に感じるこのだるさは、自律神経の乱れによって、エネルギー代謝がうまくいかなくなっていることが原因の一つと考えられています。
自律神経は、体のエネルギー消費量や効率を調整する役割を担っています。
しかし、自律神経が乱れると、エネルギーの消費がうまくいかなくなり、体に疲労が蓄積しやすくなります。
また、ホルモンバランスも乱れやすくなり、だるさや倦怠感を感じやすくなることも。

2 ふわふわめまい
「頭がぼーっとしている」「ふわふわとめまいがする」「立ちくらみがする」といった症状が出ることがあります。
季節の変わり目に感じるこのめまいは、自律神経の乱れによって、内耳の平衡感覚が乱れることが原因の一つと考えられます。
自律神経は、内耳の平衡感覚を調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、内耳の働きが不安定になり、めまいを感じやすくなるのです。
また、自律神経の乱れによって、血圧の変動が起こりやすくなることもめまいの原因となります。

3 消化不良
「食欲不振」「便秘」「下痢」など、消化器系の不調が現れることがあります。
これは、自律神経の乱れによって、消化機能が低下することが原因と考えられています。
自律神経は、胃腸の動きを調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、胃腸の働きが弱くなり、消化不良が起こりやすくなります。また、ストレスによって胃酸の分泌量が増加したり、腸の蠕動運動が乱れたりすることも消化不良の原因となります。

4 睡眠の質の低下
「なかなか寝付けない」「夜中に目が覚める」「寝ても疲れが取れない」など、季節の変わり目に感じるこの睡眠の質の低下は、自律神経の乱れによって、睡眠ホルモンの分泌が乱れることが原因の一つと考えられています。
自律神経は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、メラトニンの分泌量が減ったり、分泌されるタイミングがずれたりすることがあります。
また、ストレスや不規則な生活リズムも睡眠の質の低下に繋がります。

季節の変わり目に鍼灸が効く理由
1 ツボの刺激による自律神経調整作用
鍼灸治療では、全身に分布するツボに鍼を刺したり、お灸で温熱刺激を与えたりすることで、自律神経のバランスを調整します。ツボは、神経や血管が集中している場所で、刺激を与えることで、自律神経系、内分泌系、免疫系などに作用すると考えられています。具体的には、交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経の働きを高めることで、心身のリラックスをもたらし、自律神経のバランスを整えます。ツボ刺激による自律神経調整作用は、研究でも効果が示唆されており、更年期障害や不眠症などの症状改善にも繋がると期待されています。

2 血行促進効果による冷え性改善
冷え性は、自律神経の乱れと密接に関係しています。冷えによって血管が収縮すると、血行が悪化し、身体の隅々まで酸素や栄養が行き渡らなくなります。鍼灸治療は、血行を促進することで、冷え性を改善し、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。特に、足先や手先の冷えに悩む方にとって、鍼灸治療は有効な手段となります。 また、血行促進効果は、肩こりや腰痛などの症状緩和にも繋がります。

3 リラックス効果によるストレス軽減
ストレスは、自律神経の乱れの大きな原因の一つです。現代社会において、ストレスを完全に避けることは難しいですが、鍼灸治療を受けることで、心身のリラックス効果を得られ、ストレスを軽減することができます。鍼灸治療は、副交感神経の働きを高めることで、心拍数を落ち着かせ、呼吸を深くし、筋肉の緊張を和らげます。これらの作用により、リラックス状態が促進され、ストレスホルモンの分泌が抑制されます。 結果として、自律神経のバランスが整い、ストレスへの抵抗力が高まります。また、セロトニンやエンドルフィンといった幸福ホルモンの分泌を促進する効果も期待できます。