乾燥肌に対する美容鍼の効果
1 血行を促進して肌の潤いを保つ
美容鍼は、顔にあるツボを刺激して血行を良くする効果があります。
鍼を刺すと、その周りの血流が活発になり、肌に必要な酸素や栄養素がより多く運ばれるようになります。
これにより、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進され、乾燥した肌が潤いを取り戻しやすくなります。
特に顔の血行が良くなると、肌の細胞に水分が行き渡り、内側からしっとりとした肌へと改善されるのです。
化粧水やクリームで外から保湿するだけではなく、内側からも潤いをサポートできるのが美容鍼の特徴です。
2 コラーゲン生成をサポート
美容鍼は、肌の奥深くにある「真皮層」という部分にまで刺激を与えることができます。
この真皮層では、肌のハリや弾力を保つためのコラーゲンが生成されていますが、年齢とともにその生成量が減少してしまいます。
美容鍼を行うことで、自然な形でコラーゲンの生成を促進し、肌のハリが戻ってくるのです。
コラーゲンがしっかり生成されると、肌はふっくらとして弾力が増し、乾燥によるシワやたるみも目立ちにくくなります。
美容鍼は、乾燥肌を改善するだけでなく、年齢肌のケアにも役立つため、一石二鳥の効果が期待できます。
3 肌のバリア機能を強化
乾燥肌の原因の一つに、肌のバリア機能が弱まることが挙げられます。
肌のバリア機能とは、外部からの刺激や乾燥から肌を守るための防御機能のことです。
美容鍼を受けると、このバリア機能を強化することができます。 鍼による微細な刺激が肌を活性化し、表皮細胞の働きが良くなることで、肌のバリアがしっかりと機能するようになります。
乾燥肌のセルフケア
1 ビタミンを取り入れる
食べ物で対策ビタミン不足も乾燥肌の原因となることがあります。乾燥肌によいといわれるビタミン(A、B₂、B₆、C、Eなど)を多く含む食べ物を積極的に食べるとよいでしょう。具体的な効果や食材は以下のとおりです。
ビタミンA:肌に潤いを与えます。主に牛レバー、鮭などの魚類、緑黄色野菜に含まれます。
ビタミンB₂:肌のハリや弾力を与えます。主に豚肉、しじみ、卵、牛乳に含まれます。
ビタミンB₆:肌のハリや弾力を与えます。主に鶏肉、魚、内臓肉、ジャガイモに含まれます。
ビタミンC:肌のハリを保ちます。主に柑橘類などに含まれます。
ビタミンE:血行の循環をよくし、肌に潤いを与えます。主にナッツ類、ほうれん草に含まれます。
2 暖房の設定温度を調整する
エアコンやファンヒーターの設定温度が高いほど肌が乾燥しやすくなります。これは、室内の湿度がそのままであるのに対し、室内の温度だけがエアコンやファンヒーターによって高温になることで、部屋のなかの相対湿度が下がってしまうからです。
そのため、エアコンやファンヒーターを利用する際は温度を低めに設定するほか、加湿器などを使用するようにしましょう。加湿器がない場合は、室内に洗濯物を干すことで少なからず乾燥を防ぐことが可能です。
3 加湿器やミストで加湿する
空気中の湿度が低くなり空気が乾燥すると肌にある脂分が失われやすくなり、乾燥やかゆみが生じることがあります。室内が乾燥しているときは、加湿器などを用いて室内を加湿するとよいでしょう。ただし、加湿器から不衛生な状態で水分が放出されると、過敏性肺炎などの原因になるとの指摘もあります。加湿器の定期的な清掃などを心がけることも大切です。
