桜の季節ですね。
平和公園にはソメイヨシノが約300本あるそうですよ。毎年この短い期間だけ美しく満開になり、多くの人が楽しみに平和公園に行くのではないでしょうか。
ここで、疑問の日本人は一体いつ頃から桜が好きなのでしょうかで調べました。
花見の文化は実は奈良時代に遣唐使で中国から輸入した文化です。
当時は梅を貴族が鑑賞していました。その後遣唐使が当時の技術で唐にわたるのは大変危険で莫大な資金も必要だったことにより廃止されました。平安時代中期ごろから桜を鑑賞する日本の独自文化として根付きました。ですので、奈良時代末期の万葉集には桜よりもはるかに梅を詠んだ歌が多かったのですが、平安時代の古今和歌集では桜の歌が多くなりました。
ここで古今和歌集(紀貫之)から歌を一つ紹介しましょう。
今年より 春知りそむる 桜花 散るといふことは ならはざらなむ
紀貫之は平安時代の前期~中期の平安貴族で歌人です。
官人としてはあまりいまいちだったようですが、文人としては大変名をはせました。
今年から初めて花を咲かせた桜に、散ってはいけないよ、と歌っています。なんとも風流に聞こえますけど、これも現代にしてみたら、桜が舞い散る写真付きで「桜ははかないね」とツイートするのとあまり変わらないのかもしれません。
少し脱線すると、紀貫之で有名なのは土佐日記という、現代でいえば女性のスタイルで土佐から京都への紀行ブログを書いた、日本で最古の日記文学です。
当時の日記は記録文書に近く漢文で書くのが普通だったのですが、仮名で書きました。
彼は今でいうところの有名ブロガーであり、インフルエンサーだったのではないでしょうか。
桜は気がついたら咲いて、直ぐに散ってしまいます。まるで桜が、今を大事に生きていこうというメッセージを送ってくれているようではありませんか。
美しく、そして儚い、これは今も昔も何も変わらず、日本人の心の中に生き生きと根付いています。
今だって日本人は桜が咲けば桜の花見を楽しみ、写真を撮り、SNSへ投稿します。
そして長かった冬がやっと終わり、春の訪れを感じます。お出かけの季節になったねと。
冬の間の疲れ・痛みをスミレで取り除いて、新しい季節を楽しみましょう♪
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