日常生活の中で、体温を測る機会は多いかと思います。
この「体温」についてです。
近年、平均体温が36℃未満の「低体温」の方が急増しております。
体温が1℃下がると、免疫力は20〜30%低下します。
免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなり、ガンの発症率を高めます。
低体温は認知症も発症させやすくすることが明らかになったそうです。
またダイエットを試みても、体温が低いと代謝が低いので効果が出づらいですね。
体温が低いと様々な問題が起こりやすくなりますが、特に厄介なものの一つに、体温が低いと痛みに対する感受性が高まるという点。
そのため体温が低いと、実際には大した問題ではなくても動き•日常生活の中で強い痛みを感じたり、生じた痛みが慢性痛に移行しやすくなります。
では、体温を高めるにはどうしたらいいのか…
重要となるのは
①運動
②食事
③姿勢
この3項目です。
①運動
これは、多くの方がイメージするものでしょう。
体内で最も熱を発生させる筋肉を動かしてあげれば、体温は上がります。
ウォーキングなどの有酸素運動も良いですし、筋トレをして筋肉量が増えれば更に体温は上がりやすくなります。
②食事
これも一般によく言われている事です。
ヒトは食事をして栄養を吸収する時にも熱を発します(食事誘発性熱産生)。
この際、糖質は摂取したエネルギーの6%、脂質は4%を熱産生で消費するのに対し、なんとタンパク質は摂取したエネルギーの30%を熱産生で消費します。
これはタンパク質が複雑な構造をしているために消化・吸収にエネルギーが必要になるために起こる現象です。
また、タンパク質は筋肉を作る栄養素でもあります。
ぜひ意識して摂ってみてください。
⭐︎③姿勢
当院が直接的にお力になれるのはこの項目です。
姿勢が歪むと背骨から出る神経の流れが阻害されます。
体温を調節しているのは、自律神経です。
姿勢が乱れると自律神経の調節がうまくいかなくなり、体温が低くなることがあります。
この場合は姿勢の状態、特に背骨や骨盤の状態が変化すると、体温が上昇するケースが多々あります。
また姿勢の問題が解消されると、全身の筋肉をしっかりバランスよく使えるようになります。
すると自然と筋の活動量が増えるので、さらに体温が上がりやすくなります。
もし、お悩みでしたら、ぜひ一度当院にご相談ください。