腰痛症状をチェックするときは、自分の現在の痛みのレベルを把握することが大切です。腰痛は放っておいても自然と治る場合と、そうでない場合があります。
原因として深刻な病気が隠れている可能性もあるため、腰痛への対処法は慎重に判断しましょう。
セルフマッサージやストレッチでも緩和できますが、深刻な場合は整体へ行ったり、病院を受診したりしたほうがいいケースもあります。今回は、腰痛症状を5つの項目でチェックできるようまとめてみました。
腰痛症状の痛みを和らげる方法も解説するため、腰の痛みに悩んでいる方は、ご参考にしてみてください。
コンテンツ
1 腰痛は症状のレベルによって対処することが大切
2 腰痛症状を5つの項目でチェック|それぞれの対処法
2.1 1.身体を動かしたときだけ腰が痛い
2.2 2.腰が痛く長時間歩くことができない
2.3 休憩時間にマッサージをする
2.4 3.腰だけでなくお尻や脚も痛い(しびれる)
2.5 4.腰が痛すぎて背中が曲がってしまい伸ばせない
2.6 5.身体を一切動かさずじっとしていても腰が激しく痛い
3 腰痛症状の痛みを和らげる方法
3.1 ストレッチをする
3.2 マッサージをする
3.3 腰痛に効くツボを刺激する
4 腰痛症状が改善されない場合は整体を頼るのがおすすめ
5 自分の腰痛症状のレベルを把握して適切に対処しよう(まとめ)
5.1 今日のポイント
腰痛は症状のレベルによって対処することが大切
腰痛の原因は以下のようにさまざまで、症状のレベルによって対処することが大切です。
腰痛の主な原因の例
疲労…長時間同じ姿勢で座っていたり、立っていたり、腰を駆使するような動きをしたりして疲労することで起こる
腰の筋肉の誤った使い方…不自然な体勢での筋トレやストレッチなどによって腰の筋肉が傷つくことで起こる
ヘルニア…腰の骨と骨の間にある椎間板が変形し、腰の神経を圧迫することで起こる
ぎっくり腰…重い物を不自然な体勢で持ったり、不意に腰をひねったりしたときに起こる
脊柱管狭窄症…脊髄神経が通る道が狭くなり、神経を圧迫することで起こる
重大な病気…がんや内臓疾患などの症状として起こる
このように、腰痛の原因は日々の疲労から重大な病気まで、さまざまです。
原因の特定はかんたんではありませんが、不自然な体勢をとったなど心当たりがある場合や、強い痛みではない場合は、安静にして様子をみることをおすすめします。
一方で、重大な病気が潜んでいる可能性もあるため、不安なときは病院の受診も検討するようにしましょう。
腰痛症状を5つの項目でチェック|それぞれの対処法
腰痛症状の深刻度は、現在の痛みの状態から判断できます。深刻度が低いものから順番に紹介していくので、腰痛症状を5つの項目でチェックしていきましょう。
それぞれのレベルでの対処法も紹介します。
1.身体を動かしたときだけ腰が痛い
身体を動かしたときだけ腰が痛い場合は、腰の筋肉や関節が一時的に傷ついているだけの可能性が高く、基本的に深刻度は低いといえます。安静にして様子をみましょう。
かんたんなセルフマッサージやストレッチをするのもおすすめです。
2.腰が痛く長時間歩くことができない
長時間歩くのが辛いレベルの腰痛は、ヘルニアなどの可能性があります。
特に、脚にしびれがある場合は要注意です。腰の神経の障害が原因で、腰痛が生じている可能性があります。
痛みと症状が1ヶ月以上続いている場合は、病院の受診を検討しましょう。
休憩時間にマッサージをする
休憩時間にこまめにセルフマッサージをすると、デスクワークの疲れを都度発散できます。マッサージに、特別なグッズは必要ありません(あれば活用するのもおすすめです)。
凝っているなと思う箇所を手で優しく指圧したり、とんとんと叩いたりしてみましょう。同僚同士で、お互いにマッサージし合うのもおすすめです。
3.腰だけでなくお尻や脚も痛い(しびれる)
腰だけでなくお尻や脚も痛い、しびれる場合も注意が必要です。ヘルニアだけでなく、脊柱管狭窄症などの病気が疑われます。痛みと症状が1ヶ月以上続いている場合は、病院の受診を検討しましょう。
4.腰が痛すぎて背中が曲がってしまい伸ばせない
腰が痛すぎて背中が曲がってしまい伸ばせない場合は、骨粗しょう症によって背骨が潰れる、圧迫骨折が起きている可能性があります。骨粗しょう症は、60歳代女性の約5人に1人が抱えている病気です。
60歳を過ぎてから背中が曲がってきたら要注意です。なるべく早く病院を受診することをおすすめします。
5.身体を一切動かさずじっとしていても腰が激しく痛い
身体を一切動かさずじっとしていても腰が激しく痛い場合は、重い病気が潜んでいる可能性があります。早急に病院の受診を検討しましょう。
腰痛症状の痛みを和らげる方法
腰痛症状の痛みは、深刻度が低ければストレッチやマッサージ、腰痛に効くツボを刺激することで改善が期待できます。セルフケアでも十分な効果が期待できるため、まずはできることからトライしてみましょう。腰痛症状の痛みを和らげる方法を紹介します。
ストレッチをする
腰の筋肉を伸ばすストレッチは、痛みの原因となっている筋肉をほぐして痛みを緩和できます。腰痛改善のストレッチのポイントは、「腸腰筋」と「腰方形筋」を伸ばすのを意識することです。
腸腰筋とは、股関節の奥にあるインナーマッスルのことです。長時間同じ姿勢でいるなどして、この筋肉が縮こまると、腰痛の原因になります。
腸腰筋のストレッチのやり方は、以下のとおりです。
足を前後に開く
前の足は直角90度に曲げ、後ろの足は伸ばして膝をつく
両手を膝の上に置き背筋を伸ばす
上半身をゆっくり前にスライドさせる
スライドした状態をゆっくりと元に戻す
このルーティーンを5〜10回ほど繰り返す
腰方形筋とは、腰椎を両方から支えている、姿勢の安定に貢献してくれる筋肉のことです。腸腰筋と同じくこの筋肉が縮こまったり、傷ついたりすると腰痛の原因になります。腸腰筋のストレッチのやり方は、以下のとおりです。
四つん這いになる
息を吐きながらゆっくりと背中を丸めお腹を覗き込む
息を吸いながらゆっくり元の体勢に戻す
背中を反らしてお尻を突き出すようにして顔を上に向ける
このルーティーンを5回ほど繰り返す
自宅で時間のあるときに、リラックスしながら行うのがポイントです。
マッサージをする
腰の痛いところを直接揉みほぐすようにセルフマッサージすると、痛みを緩和できる可能性があります。優しく撫でたり指圧したり、拳で軽く叩いたり、ほどよい力でマッサージしてみましょう。マッサージグッズを使ったり、人にしてもらったりするのもおすすめです。
腰痛に効くツボを刺激する
腰痛に効くツボを刺激すると、内側からの腰痛改善が期待できます。
腰痛に効果があるといわれているツボは、「腎兪(じんゆ)」、「大腸兪(だいちょうゆ)」、「大衝(たいしょう)」などです。
腎兪は腰に手を当てたとき親指が当たる部分、大腸兪はお尻の少し上あたり、大衝は足の甲にあるツボです。それぞれのツボを指圧したり、拳で軽く叩いたりして刺激しましょう。
腰痛症状が改善されない場合は整体を頼るのがおすすめ
腰痛症状がセルフケアで改善されない場合は、整体を頼るのがおすすめです。整体では専門家がそれぞれの腰痛原因や症状を特定して、適切な方法でケアしてくれます。腰痛専門のプランなどもあり、一回だけでも効果を実感できるかもしれません。
整体の施術はリラックス効果も高いため、日々の疲労軽減、癒されたい人にもおすすめです。
自分の腰痛症状のレベルを把握して適切に対処しよう(まとめ)
腰痛の原因はさまざまで、疲労など深刻度の低いものから重大な病気が潜んでいるなど深刻度の高いものまであります。疲労など深刻度の低いものであれば、安静に過ごしていれば自然治癒するケースがほとんどです。
しかし、重大な病気が潜んでいる場合はなるべく早く病院を受診しなくてはなりません。自分の腰痛症状のレベルを把握して、適切な対処ができるよう慎重に判断しましょう。
「病院へ行くほどではない気がするけど、セルフケアでも改善しない…」という場合は、整体を頼るのもおすすめです。整体に行けばプロの知見で、腰痛の原因や潜んでいる病気の可能性を判断してもらえるかもしれません。体験コースや腰痛専門プランがある整体も多いので、まずは気軽に行ってみることをおすすめします。
今日のポイント
1.腰痛症状を5つの項目でチェックしてレベルに応じた対処をする
2.腰痛症状の痛みを和らげる方法は「ストレッチ」、「マッサージ」、「腰痛に効くツボの刺激」
3.腰痛症状がセルフケアで改善されない場合は整体を頼るのがおすすめ