脊柱起立筋とは?背中を支える“体の柱”
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は、背骨の両側を縦に走る大きな筋肉群で、首から腰までつながっています。
この筋肉は「棘筋」「最長筋」「腸肋筋」の3つで構成され、姿勢をまっすぐに保ち、体幹を安定させ、体を前後や左右に動かす働きを担っています。
しかし現代人は、長時間のデスクワークやスマートフォン操作、運動不足によってこの筋肉を酷使しがちです。
その結果、脊柱起立筋が常に緊張状態となり、肩こり・腰痛・背部痛などの不調につながります。
脊柱起立筋が硬くなる原因
長時間の同じ姿勢
座りっぱなしや前かがみ姿勢が続くと、脊柱起立筋が縮んだまま固まりやすくなります。特に背中を丸める姿勢(猫背)は、筋肉に常に負荷をかけ、血流を悪化させます。
運動不足による筋力低下
筋肉を使わないと、姿勢を支える力が低下します。その結果、骨盤が傾き、背骨が歪み、痛みが出やすくなります。
ストレスと浅い呼吸
ストレス状態では呼吸が浅くなり、背部の筋肉がこわばりやすくなります。精神的な緊張が、身体の硬さにつながるケースも少なくありません。
脊柱起立筋のコリが引き起こす症状×肩こり・背部痛・腰痛
×猫背や反り腰などの姿勢不良
×呼吸が浅くなる、息苦しさ
×疲労感・集中力の低下・睡眠の質低下
×自律神経の乱れによる不調(頭痛・めまい・胃腸の不調など)
脊柱起立筋は、背骨を支える“姿勢の柱”として働く重要な筋肉です。この筋肉が硬くなると背骨の動きが制限され、姿勢バランスが崩れます。その結果、肩こりや腰痛、背中の張りなどの慢性症状を引き起こしやすくなります。
背中の筋肉がこわばることで胸郭の動きが制限され、呼吸が浅くなります。それに伴い自律神経のバランスも乱れ、頭痛や倦怠感などの不調が現れることがあります
鍼灸治療が脊柱起立筋に効果的な理由
脊柱起立筋には鍼治療でのアプローチが非常に効果的です。その理由は次のとおりです。
深層の筋肉に直接アプローチ
マッサージでは届きにくい深層筋に、鍼はピンポイントで刺激を与えられます。
これにより、硬くなった筋肉の緊張を内側から緩めることが可能です。
血流促進と疲労物質の排出
鍼刺激により毛細血管が拡張し、血流が改善。老廃物の排出が進むことで、重だるさや痛みが軽減されます。
自律神経の調整
鍼の刺激は副交感神経を優位にし、リラックス状態を導きます。
結果として、呼吸が深まり、睡眠の質向上やストレス緩和にもつながります。
まとめ|背中の柱を整えることが健康への第一歩
脊柱起立筋は、姿勢・呼吸・安定感を司る“体の要”です。
ここが硬くなると、肩こりや腰痛だけでなく、自律神経や睡眠にも影響します。
鍼灸治療は、深部から筋肉と神経の働きを整えることで、
「根本から変わる身体づくり」を可能にします。
当院では国家資格を持つ専門家が、あなたの体の軸を整え、再発しない健康をサポートします。
姿勢の崩れや背中のこり・腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。