鍼灸といえば「鍼を刺してそのまま安静にする」イメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、近年注目されている「運動鍼」は、その名の通り 鍼を刺した状態で関節や筋肉を動かす治療法です。
受動的な鍼治療とは異なり、「動かしながら治す」能動的なアプローチが特徴です。
運動鍼のメカニズム
筋緊張の緩和
鍼を刺すことで局所の緊張がほぐれ、動作がスムーズになります。
神経と筋肉の再教育
鍼刺激が筋肉に反射的な働きを促し、動作の再学習をサポートします。
血流改善
動きを加えることで循環が促進され、痛みやこりの軽減につながります。
関節可動域の拡大
関節の制限を解除しながら動かすことで、柔軟性を取り戻します。
こんな症状におすすめ
・五十肩・肩関節周囲炎(腕が上がらない、夜間痛がある)
・腰痛やぎっくり腰後の動きの制限
・膝関節痛(変形性膝関節症など)
・スポーツ障害(肉離れや腱障害のリハビリ)
・姿勢不良に伴う慢性的な首肩・腰の痛み
運動鍼のメリット
即効性が高い
その場で「動きやすさ」を実感できることが多い。
再発予防に役立つ
受動治療と能動運動を組み合わせることで、日常動作の改善につながる。
スポーツシーンに強い
リハビリや競技復帰を目指すアスリートにも適しています。
運動鍼は、従来の「刺して休む」治療から一歩進んだ、「動きながら治す」鍼灸療法です。
慢性的な不調からスポーツ障害まで幅広く対応でき、即効性と再発予防の両方を兼ね備えています。
「その場で動きの変化を実感したい」
「再発を防ぎながら回復したい」
そんな方に、ぜひ一度体験いただきたい治療法です。